SearchSearch

線虫がん検査「N-NOSE」のHIROTSUバイオサイエンスが日本相撲協会とオフィシャルパートナー契約 親方や力士に年1回無償で提供

2022.09.07 Vol.Web original

 線虫がん検査「N-NOSE」を開発・提供する株式会社HIROTSUバイオサイエンスは1日、公益財団法人日本相撲協会とオフィシャルパートナー契約を締結したことを発表した。

「N-NOSE」は、嗅覚に優れた線虫という生物が人の尿中に含まれるがんの匂いを検知することを利用したがんの一次スクリーニング検査で、今回のオフィシャルパートナー契約では、ステージ1の早期がんにも反応する「N-NOSE」を親方や力士など協会員に年1回無償で提供するというもの。

 今月国技館で開催される大相撲九月場所では、初日から千秋楽までの15日間、国技館2階正面に特設ブースを開設し、「N-NOSE」検査キットを販売。がん早期発見の重要性を啓発する。

 日本相撲協会の芝田山広報部長は「このたびは日本相撲協会のオフィシャルパートナーに参画していただき、誠にありがとうございます。1500 年の歴史を誇る神事としての伝統文化の継承と発展を使命とし活動していますが、相撲協会員の健康だけではなく、世の中すべての人々が健康であることが、その活動の原動力になると考えております。HIROTSUバイオサイエンスの「N-NOSE」によってがんの早期発見、皆様の健康な生活ができることを祈念しております」とコメント。

 HIROTSUバイオサイエンスの広津崇亮代表取締役は「今回、日本が誇る伝統文化である日本相撲協会様とオフィシャルパートナー契約を締結することができ、大変光栄に思います。当社は今回の取り組みを通じて、世界中の相撲ファンの方にがんの一次スクリーニング検査である“N-NOSE”の特長をまず知っていただき、その上で皆様の健康管理に取り入れていただける存在になることを期待しています」と、コメントを寄せた。

がん検査のゲームチェンジャー目指す「線虫」。開発経緯と予防医療の未来を聞く

2021.10.27 Vol.Web original

 国民の2人に1人が罹り、3人に1人が亡くなるといわれる「がん」。予防のためには定期的な検診が鍵となるが、国民のがん検診受診率は全国平均で約40%と、半数にも満たないのが実情だ。

 そうした中、自宅で採尿するだけで受検可能な新たながん検査に注目が集まっている。世界初の線虫がん検査「N-NOSE(エヌノーズ)」だ。その技術を持つ株式会社HIROTSUバイオサイエンスと大阪大学大学院医学系研究科は先月、〝早期膵がん診断法〟に関する研究成果が米国科学誌「Oncotarget」に掲載されたことを受け、記者発表会を行った。開発者である株式会社HIROTSUバイオサイエンスの広津崇亮代表に、「匂い」を使ったがん検査の開発秘話や予防医療の未来について聞く。

「がんの匂い」を嗅ぎ分ける線虫で、新たな診断法。膵臓がんの早期発見に期待

2021.10.26 Vol.Web original

 がんの中で、肺がん、胃がん、大腸がん、肝臓がんに次いで死因の第5位に当たる「膵臓がん(膵がん)」。他の臓器に比べて腹部の奥まった場所にあるため、早期発見が難しく、発見されたときには手遅れとなることも多いことから、「サイレントキラー」とも呼ばれる。

 そうした中、「匂い」を感じる能力が高い「線虫」を使った膵臓がんの早期診断が注目を集めている。線虫とは、線形動物門の総称で、人と比較して「匂い」を感じる能力が優れているのが特徴だ。今年8月、米科学誌「Oncotarget」に公開された研究では、大阪大学大学院医学系研究科の石井秀始特任教授らの研究グループと、線虫がん検査「N-NOSE(エヌノーズ)」の技術を持つ株式会社HIROTSUバイオサイエンスが、産学連携で共同研究を行った。

線虫がん検査N-NOSEの個人向けサービス「Go To N-NOSE」が10月26日からスタート

2020.10.27 Vol.Web Original

コロナ禍でがん検診受診率が大幅に低下

 株式会社HIROTSUバイオサイエンスが10月26日から、がんの1次スクリーニング検査である「N-NOSE」の個人向けサービス「Go To N-NOSE」を開始した。

「N-NOSE」は嗅覚の優れた線虫が、がんの匂いに引き寄せられることを利用した検査。わずかな尿で検査が可能で、日本がん予防学会等の発表データから感度86.3%の高精度の検査となっている。
 
 現在、コロナ禍においてがん検診受診率が大幅に低下し、日本対がん協会の発表では2020年5月は前年同月比8%の受診率となった。そんな中で「感染リスクを減らすために医療機関に行かずにN-NOSEを受けられるようにしてほしい」という声があがったことから、同社が新しい受付システム「Go To N-NOSE」を導入した。

 同システムでは専用Webサイトで申し込み後、自宅等に届く検査キットで採尿し、検体(尿)を「N-NOSEステーション」に提出すると検査結果が郵送で届くというもの。

「N-NOSEステーション」は東京・千代田区紀尾井町と福岡・博多区千代の2か所から稼働。今後、検体回収拠点を増やしていく予定。費用は9800円(税別)+検査キット・送料700円(税別)となっている。

Copyrighted Image