【インタビュー】トニー賞ノミネートの問題作が日本初上演。高畑淳子「人生の選択について考えさせられる作品」

2018.07.30 Vol.708
 振り幅のある変幻自在な演技で舞台、ドラマ、映画に引っ張りだこの高畑淳子。圧倒的な演技力と存在感で見るものを引き付ける。 「すごく飽きっぽいんですよ」と高畑。「ある役をやったら、次はそこから一番遠い役をやりたくなる。そして次もまた一番遠い役って。変な役が好きなんです。変な役のほうが上手かも知れない。上手というより、まともな役が下手って言ったほうがいいかも知れませんが(笑)。若い頃に犬とかカエルとか手とか、そういう役をやっていたので、普通の人間が上手にできなかった。どうしても犬やカエルになってしまうのですが、段々年を重ねてきて今は少しずつ人間になりつつあるのかな(笑)」  そんな高畑が9月の舞台で演じるのは、元・物理学者。鶴見辰吾、若村麻由美との3人芝居だ。 「物理学者というときっちりしている人のようですが、結構面白い役です。若村さん演じる古い友人が、私が演じるリタイアした物理学者の家に突然訪問してくるのですが、私はその訪問の目的が分からず振り回される。その狼狽ぶりも滑稽なんですが、時間になったら自分が決めたルーティンはきちんとこなす。あたふたしているけど、几帳面という実に人間っぽく愛おしい女性です」  同作は弱冠30代前半のイギリスの女流作家の作品で、2018年のトニー賞BESTPLAY賞にノミネートされた注目作。今回、日本で初上演される。 「地震による津波の影響で原発事故が起き…という3.11の福島をモチーフにしているので、難しそうなお芝居だと思われる方がいるんですけど、それだけじゃないんですね。妙齢な男女3人の会話で進行していくんですけど、演劇の国であるイギリス人作家らしく、セリフはウイットに富み、ユーモアや毒っ気を含んでいます。そこに人間くさいところも見えますし、抱えている問題は大きいのですが、日常生活の事で、ああでもない、こうでもないと右往左往する人間のドラマでもあります」  鶴見、若村とは意外にも初共演だとか。 「鶴見さんも若村さんも映像のお仕事ではご一緒したことがあるのですが、舞台で共演するのは初めてです。今回の芝居はセリフ量が多いのと、作家さんの指定が多いので、異例ですが、すでに読み合わせをしたんです。セリフの言い方やタイミング、込められた心情まで細かくカッコやスラッシュで指定していて、こんなに記号の多い台本は見た事がない。稽古に入る前に読み合わせをするのも初めてなら、本番の2カ月前からセリフを暗記するのも初めてです。そんな事もあって、ポスターを撮る時もずっと3人で、この芝居の事を喋っていました。みんなすごく喋るんですよ(笑)。その時にラインのグループを作ったんですが、若村さんは原子力の論文とかを送ってくる(笑)。すごく探求心が強くて、物理学者の役なので、原子力や世界の状況を知っておきたいという思いがあるんですね。鶴見さんはとても物知りな大人。2人のじゃじゃ馬のバランスを取る役になりつつあります(笑)」

EXOカイが向田原作ドラマ主演「選択して良かった」

2018.01.10 Vol.Web Original
 アジアの人気グループEXOのカイが9日、自身が主演する『連続ドラマW 春が来た』(WOWOWプライム、毎週土曜夜10時、13日スタート)の完成披露イベントに登壇した。大歓声で迎えられたカイは「来てくれてありがとうございます。温かい春とカイが来ました!」と笑顔を振りまいた。イベントには、共演の倉科カナ、高畑淳子、佐野史郎、そして河合勇人監督も出席した。  日本のドラマに初主演することについて、カイは「想像のできないことだったので本当に驚きましたし、とてもうれしかったです。日本で初めての経験ができる、日本で初めて演技ができる、そして演技を通して日本のファンの方々にお会いできるということで本当にワクワクしていました」。さらに「いい作品に出演させていただき、共演者の方々、スタッフの方々にもよくしていただき、いいご縁ができて、このように素晴らしい作品を作れてうれしく思っています。このドラマを選択して良かったと思っています」と、胸を張った。  劇中でカイは、韓国人カメラマンのイ・ジウォンを演じる。日本語のシーンも多い。河合監督によれば、日本語のシーンは本来少なかったというが、現場でカイが日本語を話すのを見て、日本語の比重がグンと増えたという。  倉科が「好きなセリフは?」と質問すると、カイは日本語で「借金してました」と、にやり。「これは、自分に借金があるという意味ですよね。それを言うのがすごい良かったです。難しかったのは“直子(ナオコ、倉科の役どころ)”。名前を呼ぶのが難しかった。ナオコ、ナオコゥとか、こう呼んでくれと演出もあって、イントネーションが難しかったです」。倉科は「ナオコ、ナオコゥと現場で何度も練習してましたね」と、笑顔を見せた。  本人は日本語と格闘しながらの撮影だったようだが、倉科を筆頭に共演者もスタッフも頑張るカイを温かく見守っていたようで、高畑は「カイ君はいつも刺身を食べていた。よく笑っていた。そして、隅田川の公園の鉄棒で懸垂をしていた」。佐野も「撮影は和やかに進んでいました。カイ君との楽しいシーンもあります」。  こんなに見られたことを知っていたかと聞かれたカイは、「急いで体を作らなけらばいけない状況があったので、家族の前でも運動をしていました」と説明。河合監督が「シャワーシーンがあったからね」と付け足すと、照れ笑いだった。第1話には、カイのシャワーシーンがある。

Copyrighted Image