奥渋に、ひと夏だけのかき氷店「寅の子かき氷 -toranoko shaved ice-」が登場、こだわりのかき氷で、真夏の渋谷を歩く人たちに涼を届けている。
滋賀・草津の老舗料亭「双葉館 魚寅楼」の想いを受け継ぐ、“一夏だけの伝統氷菓店”は、奥渋の人気居酒屋店「ミチナキミチ」で、同店のランチタイムに営業を始めた。
提供されるのは、和の素材と滋賀の風土をテーマに開発されたかき氷だ。「近江の抹茶のかき氷」「みたらしのかき氷」「さつまいもと黒蜜のかき氷」「黒蜜ときなこのかき氷」「いちごのかき氷」「マンゴーかき氷」の6種があり、オーダーすると、温かいほうじ茶と塩昆布と一緒に提供される。
ラインアップのなかでも「近江の抹茶のかき氷」は滋賀県の味を楽しめる逸品だ。滋賀の茶畑で育った抹茶を主役にした宇治抹茶とのブレンド、こだわりの削り方で吹けば飛んでしまいそうなほどふわふわに盛られた氷、てっぺんには滋賀産の黒豆の甘煮が乗っている。奥行きのある抹茶の味わいと程よい苦味、そして甘味が、ひとさじごとに涼しさを運ぶ。

「みたらしのかき氷」もまた滋賀を感じられるかき氷だ。みたらしは、滋賀県で天然醸造された本格醤油を使っていて醤油のうま味と香りを生かしている。海苔とあられがまぶされているのは、料亭がルーツのかき氷ゆえだ。やさしいみたらしの香りとあじわいと、氷のコンビネーションは絶妙で、ひとさじ、そしてまたひとさじと消えていく。