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『ラヴ上等』で、ヤンキーから学んだ、真面目ぶった私たちができなかったこと【ネタバレ有・ラヴ上等8話〜最終話】

2025.12.25 Vol.Web Original

 Netflixで配信中の新たな恋愛リアリティーショー『ラヴ上等』。日本におけるNetflix週間TOP10 (シリーズ)に 初登場で堂々の1位を獲得した。「ヤンキー×恋愛」をテーマに、日本の恋愛リアリティーに新たな一石を投じた同作も、今週の配信で最終話を迎えた。

 これまでの恋愛リアリティーショーとは全てが一線を画した同作。ヤンキーたちは共同生活の中で何を見出し、どう生きていくのか。

一途な元暴走族長に人気集中!?『ラヴ上等』から学ぶ “ヤンキー界のモテ男”に必要な素質(5〜7話・ネタバレ有)

2025.12.18 Vol.Web Original

 Netflixで配信中の新たな恋愛リアリティーショー『ラヴ上等』が注目を集めている。SNSで「これまでの恋愛リアリティとは一味違う」と話題を呼んでいる本作のコンセプトは「ヤンキー×恋愛」。序盤配信では、退学やケンカが相次ぎ、ハラハラの展開に。中盤となる5〜7話は、ヤンキーたちの“恋の炎”も本格点火。笑いあり、涙あり、ヤンキー名言もあり、ヤンキーでないパンピーも、家族やパートナーとの関係を見直したくなる神回が連発している。

【第5話】ヤンキー女子はやっぱり「背中を預けたい」

 序盤回では恋の矢印が見えづらかった学生キャバ嬢・おとさん(22)が、今回ついに喧嘩師・二世(27)への気持ちを爆発させる。

 女性メンバーで最も刺青面積が広く、外見では強烈さを感じさせる彼女だが、単独でのインタビューを聞いていると、引っ込み思案で心優しい性格の持ち主であることも分かる。前回のデートではホスト・てんてん(27)に「海外で捕まった時はむしろ安心してしまった」とも話していた。背負ってきた傷も、人一倍大きいはずだ。

そんなおとさん、恋愛スタイルは意外にも重ため。告白前の二世に、水着で胸元を押し付けたかと思いきや「結婚」「子供」といったワードも出し、二世に少し引かれてしまう。アプローチは火遊び感があるのに、本人は至って真面目。メンバーは総じて、どこか不器用で気持ちのコントロールが得意ではないようだ。でも、だからこそヤンキーは愛した人に一途になれるのかもしれない。

 一方、サウナでは「25歳過ぎてからは全員結婚したいと思って付き合っている」と、責任ある発言をしていた二世。しかし、4話ではショーダンサー・あもにも好意を示しており、今回改めて塗装業・Babyにも好意があることを伝える。おとさんに対しても、完全に「ナシ」を突きつけることもしない。しかも、全員に対して「アリだと思っている」のは本当のようにも見えるのが、二世の怖いところだ。

 男子メンバーが自分から言い出したラブレター交換会には、えもいわれぬエモさがあった。しかも男子はちゃんとメッセージ付きの手紙。コワモテの彼らだが、チラリと写るその文面には、性根の真面目さが見え隠れしていた。


 塗装業・ミルク(22)のイラスト入りの手紙には、Babyのみならず視聴者もほっこりしたのではないだろうか。また、ホストのてんてんは字がとてもキレイで、お育ちの良さが隠しきれない手紙となっていた。

 手紙をもらった女性陣の中で気になったのは、メイク講師・きぃーちゃんの反応だ。女子メンバーたちが真剣に手紙を読む中、彼女は「5人まとめて落としたい」と、モテの方向に走ったコメント。

 どんな時も常に中立の位置で、みんなをまとめる学級委員のようなポジションを貫いている。自身が「特殊な過去を持っている」と話しながらも、その詳細までは語らない。年齢以上に大人びて見える彼女だが、恋愛に思い切って踏み出せない理由があるのだろうか。

 一方、男子メンバーで手紙を集めたのは二世と、キャバクラ経営・つーちゃん(30)。女性メンバー全員からの手紙が届き、中盤にして人気が集中し始めた。つーちゃんはやはり、きぃーちゃんとのサウナで吐露した「愛した女が幸せになるまでは恋しない」という、仁義深い人間性が発見されてしまったのも大きいだろう。

 奇しくも、2人の雰囲気は似ているとは言えない。自分の軸を持っているという意味では共通しているが、自分からグイグイアプローチをかけに行く二世と、天性の才能で笑いを取りながら周囲を和ませるつーちゃん。まさに、ヤンキー女子が好きになる男性像の二台巨頭ともいえる。

 傷ついた経験のあるオンナたちは、やはり背中を預けられる漢を選ぶのかもしれない。寡黙な盆栽師・タックル(24)や若さゆえの青さも目立つミルクに、太刀打ちできるだろうか。

恋愛リアリティショーを越えたヤンキー生き様リアリティーショー『ラヴ上等』ここに爆誕【ネタバレ有・ラヴ上等1〜4話】

2025.12.10 Vol.Web Original

 Netflixで新たな恋愛リアリティーショー『ラヴ上等』が配信中だ。本作は、配信前からSNSで「これまでの恋愛リアリティとは一味違う気がする」と話題を呼ぶでいた作品でもある。

 コンセプトは「ヤンキー×恋愛」。事前に公開された画像でも、腕一面に和彫が入った女性に、あからさますぎるほどのヤンキーファッションに身を包んだ男性など、これまでの恋愛リアリティショーに出演していた“キラキラな美男美女”とは程遠い面々が並んでいた。

 これはリアルなのか、フェイクなのか……。プロデューサーはタレントで自身も「元ヤン出身」を自称するMEGUMIが務めており、MCには素行不良で少年院にも行ったことがあるAK-69、そして「恋リア嫌い」を公言するお笑い芸人・永野も並ぶ。

 どうなるのか全く読めなかった新・ヤンキー恋愛リアリティーショーの序章として、まずは第1話〜第4話が配信に。ヤンキーたちの生き様、予想外の涙……老若男女が楽しめる恋愛リアリティがここに爆誕した。


【第1話】嬢と漢、ヤンキー圧巻の登場シーン

 

 2025年が終わろうとしている今、世間は「平成レトロブーム」の真っ只中といえる。女性の間では、Y2Kブームの流れから、平成ギャルファッションにも再び注目が集まっている。ヤンキーも、消えつつあった「昭和〜平成らしさ」の一つでもあったと言えるだろう。

 もちろん、未だに特定の地域では幅を利かせているヤンキーもいるのかもしれないが、その姿を見なくなって久しいという人も多いはずだ。そんな中、本作では1998年リリースのglobeの名曲『Love again』をオープニングに、特攻服の漢ヤンキーがバイクの“ニケツ”……つまり、2人乗りで登場。近年、久しく見ていない光景である。

『ラヴ上等』では、社会のはみ出し者として生きてきたヤンキー男女11人が、14日間の共同生活の中で本気と書いてガチと読む、マジの愛を学んでいくことになる。

 登場人物の紹介シーンも圧巻だ。最初に登場したのは、栃木の暴走族“暴霊”の12代目総長を名乗る漢・つーちゃん(30)。無免許で車を乗り回すなど、悪いことは一通りしてきた彼の最終学歴は、自身いわく「もちろん少年院」。現在の仕事もキャバクラ経営ということで、まさにヤンキーその後のイメージ通りだ。

 続く漢・2人目は川崎で暴走族チーム“達磨”を立ち上げた元総長・ミルク(22)。現在は内装業に従事しているとのことで、現役時代の気性の荒さはある程度落ち着いているのかと思いきや、教室に入るやいなや、つーちゃんと机を蹴り上げてメンチを切り合う。

 この他“京都最強の喧嘩師”である二世(27)、元クラブセキュリティーのタックル(24)、元インテリヤクザのラッパー・ヤンボー(30)など、目を疑うほどに壮絶な人生を歩んできた参加者が集まった。

 女性メンバーも負けていない。海外で逮捕された経験のある学生キャバ嬢・おとさん(22)は、背中から腕一面に刺青が広がる。施設育ちのBaby(25)は、周囲の人間に対する殺意で格闘技を習ったという。その他、地下格闘技選手のてかりん(21)、メイク講師のきぃーちゃん(23)も、学生時代は何度も暴力沙汰の問題を起こしてきたと語る。

 こんなメンツが集まって恋愛……?というギャップこそが「ラヴ上等」の見どころとも言える。今もヤンキーらしい風貌を保っている男性陣と比べると、女性は一見よくいるギャルに見えるメンバーも多いが、はぐれ者だった彼らは、心にどこか傷を追っている人たちとも言える。

 学校での共同生活が始まると、一般の恋愛リアリティーと同じようなプログラムも用意されている。まずは仲良く夕食作りをするのだが、画面いっぱいにヤンキーが広がっていると、手でこねているハンバーグがどこか浮いた存在のようにも見えてくる。

 MCとしてMEGUMIが「彼らは感情に素直だから」と話す通り、夕食の準備も普通には進まない。私たちの知る日常では、こういった共同作業中に、サボっている人がいたとしても、誰も声を発しない。むしろ声を上げた方が煙たがられる時すらあるだろう。

 しかし、自身の感情にまっすぐなヤンキーたちは、おかしいと思ったことをそのまま口にする。その結果喧嘩になることもあれば、自分の非をしっかりと認めて謝れることもある。サボりを二世にはっきりと責められたミルクは、責任を取ってきっちりと謝罪した。

 夕食を食べながらの身の上話も、あまりにも鮮烈だ。施設育ちのBabyは、複雑な環境の家庭で育ち、小学校もろくに通えていなかったことを淡々と話す。海外で逮捕経験のあるおとさんは、親元が厳しかったからこそ、反発でグレてしまったことを語る。

 このダークさと、ヤンキーたちが魅せる人間性のギャップが面白い。喧嘩はしても、生肉を触った手では殴らない、シーンが変わればさっきの喧嘩もカラッと忘れるなど、殺気立ちやすいヤンキーたちも、その時の自分の感情に則って行動していることが伝わってくる。第一話は、恋愛模様以上にそれぞれの人間性に注目しながら見ていってほしい。

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