東京女子プロレスが9月11日、東京・渋谷のAbemaTowersでビッグマッチ「WRESTLE PRINCESS Ⅵ」(9月20日、東京・大田区総合体育館)に向け、3大タイトルマッチの調印式を行った。享楽共鳴(中島翔子&ハイパーミサヲ)の持つプリンセスタッグ王座に挑む、Ober Eats(オーバーイーツ=上福ゆき&上原わかな)がベルト獲りに不退転の覚悟を示した。
オーバーイーツは4月18日、米ラスベガス大会で享楽共鳴に挑戦して敗れており、これが再度のチャレンジとなる。
上原は「私は過去に2回ベルトには挑戦しているんですけど、2回ともベルトを獲れなくて、まだベルトを持ったことがありません。でも、今の私と上福さんなら絶対に獲れると思っています。(9・7北沢の試合で)歯は失ったかもしれないですけど、大田区では代わりにベルトを獲るので!」と気合。
上福は「自分も東京女子のタッグのベルトは今まで巻いたことがなくて、何人か違うパートナーと挑戦したんだけど、幾度となく敗れてきました。このタッグのベルト自体が、私がデビューしてちょいくらいに設立されたベルトで。当時、新人だった私はこのベルトに対して、すごく東京女子の今をときめく、トレンドの象徴みたいなふうに思っていて。歴代獲ってきた人たちも見て、すごい素敵だと思っていました。自分は最近はアジアの他団体のベルトをシングルで巻く機会がちょいちょいあったんですけど、デビューしてから気持ちは“東京女子の上福ゆき”としてやってきたので。キャリアも違うし、雰囲気も違う上原ですけど、こいつと頑張って組んでベルトを獲って、東京女子の選手の一員で、こいつなんだかんだ頑張ってんなって思われたいし。なにより連れてる上原に一番なめられたくないので、しょぼい先輩と思われたくないし、たくましい後輩と思われたいので、苦手だけど頑張ります」とベルト獲りを誓った。
かたや、王者組の中島は「オーバーイーツとはラスベガス以来の再戦ですね。あの頃とはまた違う、特にわかなに感じるんですけど。また一つ成長を遂げて、私たちの前に立ってくれるのかなと思ってます。上福ちゃんとは今週、またテキサスに行って、私のMLWのベルトをかけてシングルマッチでタイトルマッチがあります。このタイミングで上福ちゃんと2週連続でタイトルマッチをするというのは、何か運命みたいなものを感じるんですけど…。テキサスでのタイトルマッチが前哨戦みたいな意味合いも持ってるんじゃないかなと思ってます。私と上福ちゃんは東京女子で一番体格差がある選手同士だと思ってます。新しい発見がすごくあります。なぜなら全然身長が違うから。なので常に新しい発見をもたらしてくれる上福ゆきのプロレスは好きだし、2回も試合できるんだから、私に何かプラスになる発見を今度も得ようと思ってます。そして享楽共鳴としては、タッグベルトを持って世界征服がしたいです。そのために大田区で防衛したら、上福ゆきには1年間、私の専属英語のティーチャーとして働いてもらうし、上原わかなにはたくさん食べる方法を教えてもらいます。絶対に勝ちたいと思ってます」と必勝を期した。
パートナーのミサヲは「私もここでベルトを落とすわけにはいかないと、中島さんのように思っていて。なぜなら私は享楽共鳴でベルトを最多防衛したいと思っていて。今までの防衛回数で一番多いのは、マジラビ(坂崎ユカ&瑞希)の6回だと思うんですけど。目標は100回以上なんですけども、まずはV10。10回防衛を目指したいと思っていますので、ここで落とすわけにはいかないと思っています。なぜそんなに防衛したいかと言いますと、まず今新しいタッグがいっぱい東京女子にボコボコと…。この間はまなせゆうな&凍雅も、この試合の勝ったほうに挑戦したいと言ってもらいましたけど。そういうふうに新しいタッグの楽しみ、ワクワクを全部、享楽共鳴の力に変えて吸収していきたいと思っています。だから、ここでは負けるわけにはいかないです。オーバーイーツ、今すごく勢いがあって、(上原は)この間の戦いで歯を失ってしまったけど、(代わりに)ベルトを奪い返しますって言ってましたけど、そのオーバーイーツの勢いがすごくいいなって思ってて。私的にはガツガツ来てくれるタッグが出てきてほしいから、オーバーイーツが2回も挑戦してくれるっていうのは願ったりなことなんですね。それで防衛するっていうのは、享楽共鳴的には実力と絆の証のベルトの道のりの上では、とてもなくてはならない要素になるんじゃないかなって思ってるので。さっきの一言を返すのであれば、歯を奪われてベルトを奪うと言ってましたけど、私このプロレス界に10年くらいいまして、気付いたことがあります。プロレス界では面の皮が厚い奴が勝つ。というわけで歯を奪っただけではなく、オーバーイーツの勢いごと全部奪って防衛します。享楽共鳴、その勢いあると思っております。そして面の皮の厚さナンバー1のタッグとして10回、100回いってやろうと思ってます」と力を込めた。
前回の挑戦から5カ月の期間を経たが、チームとしての変化について上原は「前回がタッグを組みたての時期だったんですけど、今は米国遠征を経て、上福さんと一緒に過ごす時間もすごく増えて。日本に帰ってきてからも、上福さんとのタッグで試合をさせていただくことも増えたので、経験値も格段にあの頃よりは上がったかなって思っています」と力説。
上福は「私は最近はわかなとボチボチ頑張ってきてるなって思うんですけど、個人的に東京女子からの退団者が出たりとかがあって。私はそういうことがあるとすごく燃えるといいますか。東京女子のベルトをかけて戦う東京女子のレスラーってところに、私はすごく自分の生きるアレを持っているので。アレが一番大事なんですけど、ちょっと今シークレットで。東京女子のってところに誇りとかいろんなものを持っているので。そこを個人的に反骨心でもっといいものにして頑張りたいし。相手が相手で1回防衛して、その後も防衛してて。ホントに上り調子と言いますか、うらやましいんですよ。2人ともキャリア長いし、私だって本気でベルト獲ろうと思えば、わかなじゃない人を選んだほうがたぶん獲れる可能性があると思うんですけど。でもわかなとやっていく。めっちゃ防衛しているんで、そこを反骨心で。なめられてるかもしれないと思うと、藤沢の血が騒ぐので。絶対なめられないと、これからちょっとおらついていきたいと思います」と話した。
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元SKE48荒井優希が「東京プリンセスカップ」ベスト4進出「遠藤有栖ちゃんに勝って、さらに上に進みたい!」【TJPW】
東京女子プロレスが8月9日、東京・品川ザ・グランドホールで夏のシングルトーナメント「東京プリンセスカップ」準々決勝を開催した。名古屋・栄を拠点とする人気アイドルグループSKE48を3月で卒業し、4月からプロレスに専念している荒井優希が後輩の上原わかなを破り、3年連続でベスト4進出を果たした。荒井は準決勝(8月17日、エディオンアリーナ大阪第2競技場)で遠藤有栖と対戦する。
序盤から上原はドロップキック、エルボー連打で攻め立てた。荒井は冷静に対応し、レッグロックで左足を攻撃。さらにドロップキックからサソリ固めもエスケープ。上原はブレーンバスター、バナナピローでギブアップを迫るも、脱出した荒井はビッグブーツ、フルネルソンバスター。Finally(カカト落とし)を阻止した上原は丸め込み、ジャックナイフ連発で一発逆転を図るも、抜け出した荒井はサソリ固めで締め上げてタップを奪った。
荒井は「2回戦(準々決勝)、突破しました! 去年もわかなちゃんとトーナメントで当たってて、それ以来の対戦だったんですけど…。後輩なんですけど、成長の速度はものすごいものを感じるし、あと1年経ったとき、どうなっちゃうんだろう?って、すごい思いました。だから荒井もまた1年後戦っても勝てるように。わかなちゃんに負けじと成長したいなって。後輩ですけど、とても刺激をもらいました」と試合を振り返った。
“タレントとの二刀流”上原わかな、タイトル初挑戦も王者でじもん食いはならず涙【TJPW】
「ここから必死に練習するので、また絶対にリベンジしに来ます」
東京女子プロレスが5月6日、東京・後楽園ホールで「YES! WONDERLAND ’24」を開催した。大食いやグラビアなど、タレントしても活動する上原わかながHIMAWARIとの同期コンビで、でいじーもんきー(でじもん=鈴芽&遠藤有栖)の持つプリンセスタッグ王座に挑むも“でじもん食い”はならなかった。
上原とHIMAWARIは昨年イッテンヨン(1月4日)後楽園で同日デビューした間柄。お互いが初勝利の相手であり、ライバルとして競ってきたが、ベルト獲りという共通の目的に向けタッグを結成し、初のタイトル戦に臨んだ。一方、でじもんは3・31両国国技館で水波綾&愛野ユキを破り王座初戴冠を果たし、これが初防衛戦となった。
でじもんは序盤から持ち前のスピードでかく乱を図るが、挑戦者組も必死で食らいついていく。鈴芽が上原にフェースクラッシャー、ミカヅキ流星群、遠藤が磐梯山を叩き込むも上原はカウント2で返す。上原はトライアングルランサーで遠藤に反撃もエスケープ。鈴芽のドロップキックが遠藤に誤爆すると、HIMAWARIが振り回した鈴芽に上原がドロップキック。さらに遠藤に合体式の高速ブレーンバスターで追い込む。でじもんはHIMAWARIに合体式フェースクラッシャーを見舞うと、遠藤が什(じゅう)の掟をHIMAWARIに繰り出して上原組を仕留めた。
SKE48荒井優希がNEO美威獅鬼軍・沙希様組と禁断の初対決も敗退「またやりたいし、倒したい」【東京女子プロレス】
東京女子プロレスが7月8日、東京・大田区総合体育館で夏の祭典「SUMMER SUN PRINCESS ’23」を開催した。SKE48荒井優希が新人の上原わかなとのコンビで、NEO美威獅鬼軍の沙希様、メイ・サン=ミッシェル組と禁断の初対決も敗れ去った。
沙希様は同団体に美をもたらすためにやってきたパリジェンヌレスラー。荒井が「令和のAA砲」で1月までタッグを組んでいた赤井沙希(DDT)によく似ているが別人だ。
前半戦は沙希様が上原を圧倒。沙希様と対峙した荒井はビッグブーツを連発も、サッカーボールキックで返される。荒井はビッグブーツから、封印していた新人賞を沙希様に叩き込み、サソリ固めに移行するもカット。沙希様は荒井に逆襲のビッグブーツを見舞えば、荒井はドロップキックで反撃。10分過ぎ、美軍は上原に合体技ラ・レボルシオンを敢行も、荒井がカット。沙希様に荒井がフルネルソンバスター、上原がドロップキック。荒井は沙希様にFinally(カカト落とし)を狙うも、メイ・サンがトレイで阻止。沙希様は上原にパンチからアカデミー賞を繰り出して圧巻の勝利を収めた。
渡辺未詩がトリッシュ・アドラを破りIP王座V2。芸能活動と二刀流の上原わかなは黒星デビュー【東京女子プロレス】
東京女子プロレスが新春恒例のイッテンヨン(1月4日)・後楽園ホール大会「東京女子プロレス ’23」を開催。インターナショナル・プリンセス(IP)王者の渡辺未詩が、米国のインディーマットで活躍するトリッシュ・アドラを破りV2に成功した。
序盤、アドラの腕攻めに苦しんだ渡辺だが、ショルダータックル連発で攻め込んだ。アドラがジャーマン、変型羽根折り固めを繰り出すと、脱出した渡辺はジャイアントスイングでぶん回した。アドラはビッグブーツ、セントーンを見舞うも、渡辺はダブルチョップ連打で形勢逆転。レーザービームからティアドロップを決めて3カウントを奪った。
渡辺は「初めて防衛戦で海外の選手を迎え撃って。あの体格の選手って、今まで東京女子に来た選手のなかでも、だいぶ違うので怖かったんですけど、なんとか防衛できました。3月に有明(コロシアム)があって、その後、米国が決まってる。(有明は)米国に行けるかどうかみたいな大会になると思うんで。私はインターナショナルのベルトを持った状態で。これを持ってたら絶対、米国に行けると思うんで」と米国興行のメンバー入りを期していた。
プリプリ王者・坂崎ユカが“米国版JKレスラー” ビリー・スタークスを破り初V。山下実優が2023年1・4後楽園で挑戦へ【東京女子プロレス】
東京女子プロレスが11月27日、東京・後楽園ホールで「ALL RISE ’22」を開催。プリンセス・オブ・プリンセス王者の坂崎ユカが弱冠17歳の“米国版JKレスラー” ビリー・スタークスを退け初防衛に成功。次期挑戦者には山下実優が名乗りを挙げ、2023年のイッテンヨン(1月4日、後楽園)での王座戦が決まった。
開始早々、ビリーがエプロンでブレーンバスターを繰り出せば、坂崎は場外でのブレーンバスターでやり返した。一進一退の攻防から、ビリーがジャーマンを決めるもカウントは2。10分過ぎ、丸め込みの応酬から、エルボー合戦に発展。ビリーがスワントーンボムを放つも、阻止した坂崎は垂直落下気味にTeaTimeを見舞った。坂崎の魔法少女スプラッシュは、ビリーが剣山でカット。ビリーは牛殺し、スピンキックを放つも、坂崎が蹴りからマジカルメリーゴーランドをズバリと決めてピンフォールを奪った。
「夢プロレス」に参加したプロレス未経験の3名がラストミッションに挑戦。結果は10月28日のTJPW公式配信番組で発表【東京女子プロレス】
東京女子プロレスが10月14日、東京・新宿FACEで「夢プロレス – dream on the ring -」を開催。Cyber Fightのプロジェクト「夢プロレス」で、夢を叶えるためにプロレスに挑戦してきた3名(上原わかな、真中ひまり、凛咲子)が“ラストミッション”に臨んだ。
同プロジェクトは芸能やエンターテインメントに関わるプロレス未経験の女子がプロレスに挑戦する企画で5月下旬にスタート。これまで、道場マッチなど、さまざまなミッションで競い、最終的に1位となった1名のみが本人の夢を叶えることができるもの。この模様は、TJPW公式YouTubeチャンネルで配信されてきた。
今大会を迎えた時点で上原が20ポイントで首位、凛咲子と真中がともに13ポイントで続いていた。ラストミッションは東京女子のトップクラスの選手とのエキシビションマッチ形式(各10分1本勝負)で行われた。順位の決定方式は「試合後に一番心が動かされた人」への投票による。投票できるのは特別審査員(アジャコング)、レスラー、スタッフ、観客が対象。公式ツイッターでも14日23時59分まで投票が受け付けられ、最高得点者が夢を叶えることができる。この結果は28日配信のTJPW公式YouTubeチャンネルの番組内で発表される。
Cyber Fightの新プロジェクト「夢プロレス - dream on the ring -」始動。タレント、元アイドルなど未経験の女子4名がプロレスに挑戦【東京女子プロレス】
東京女子プロレスの5月29日、東京・大手町三井ホール大会で、Cyber Fightの新プロジェクト「夢プロレス – dream on the ring -」が始動したことを発表した。
これは、夢を叶えるために集まった、芸能やエンターテインメントに関わる未経験の女子4名がプロレスに挑戦する企画。彼女たちはプロレスラーになるために、さまざまなミッションを競い、最終的に1位となった1名のみが本人の夢を叶えることができるもの。この模様は、TJPW公式YouTubeチャンネルで6月3日より毎週金曜の午後8時より配信され、番組では数カ月に及ぶスター候補生たちの練習に密着する。
同プロジェクトに挑戦するのは元アイドルでタレントの上原わかな、ダンサーのエマ、グラビアアイドルの真中ひまり、タレントの凛咲子の4名で、この日、リング上でお披露目された。
この4名の詳しいプロフィルや、今回プロレスに挑戦することになった経緯なども番組内で紹介される。また、東京女子の選手たちも、いろいろな形で番組に登場する予定だという。
この4名のなかで誰が生き残ることができるのか注目されるところだ。