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本木雅弘主演で志賀直哉『流行感冒』をドラマ化! ウイルス禍の心情描く

2021.01.15 Vol.Web Original

 志賀直哉の小説『流行感冒』が、本木雅弘主演でドラマ化されることがわかった。 NHKの特集ドラマで、放送予定は3月。
 
『流行感冒』は、約100年前のスペイン風邪(=スペインインフルエンザ)の流行をテーマにした短編小説。

 本木演じる主人公、 小説家の私は、 娘の健康に対して臆病なほど神経質。夏でも風邪を引かぬように厚着をさせ、外で人が娘に対し物を食べさせようとすると、腹痛を起こすかも知れぬから絶対拒否する徹底ぶりだ。大正7年秋。流行感冒(スペイン風邪)が流行り感染者が増える中、女中が芝居興行を見に行ったのではないか、という疑念が沸き上がる。行ってないと言う彼女を、主人公は、この機会に辞めさせようと考えるが、妻にそんな理由で辞めさせては世間体が悪いと言われ、思いとどまるのだが……。

 妻を安藤サクラ、女中を古川琴音が演じる。他出演に、仲野太賀、松田るか、石橋蓮司ら。

 NHK、BS4Kで3月27日放送予定。BSプレミアムでの放送は4月以降の予定。

東出昌大を主演に迎えての新作書き下ろし「M&Oplaysプロデュース『二度目の夏』」

2019.07.16 Vol.720

 M&Oplaysが作・演出に岩松了を迎え定期的に行っているプロデュース公演では、これまでに宮藤官九郎主演で『アイドル、かくの如し』『結びの庭』、小泉今日子主演で『家庭内失踪』、堀井新太、黒島結菜を中心とした若者の群像劇『少女ミウ』など多くの話題作を発表してきた。

 本作はその最新作。東出昌大を主演に迎えての新作書き下ろし。湖畔の別荘を舞台に大人の男女が繰り広げる「嫉妬」をめぐる物語となる。

 何不自由なく育った田宮慎一郎は代々続く田宮家の会社を継ぎ、6代目の社長となった。そして2年前に美しい娘・いずみをめとる。夏の間は郊外の別荘で暮らすのが田宮家の習慣で、この夏も別荘には2人の姿があった。その別荘には田宮家に関わる人々の他に、慎一郎の後輩で親友でもある北島謙吾も滞在していた。謙吾は慎一郎が東京へ出張する間、いずみの遊び相手を務めていたのだが、やがて2人の間に噂が立つようになる。これをきっかけに周囲の男女の関係性が微妙に崩れ、それぞれの「嫉妬」からさまざまなドラマを生んでいくことになる。

 主人公・田宮の東出、その妻・いずみの水上京香は岩松作品は初出演。物語のキーマンである北島役は岩松作品には4回目の出演となる仲野太賀が任された。

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