SearchSearch

2024年ノーベル平和賞受賞の日本被団協の田中聰司氏と濱住治郎氏が講演で日本政府に核兵器禁止条約への署名・批准を要望。核抑止論の問題点も指摘

2025.11.06 Vol.Web Original

 2024年ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の田中聰司代表理事と濱住治郎事務局長が11月6日、早稲田大学で講演会を行った。

 早稲田大学は2032年の創立150周年に向け、今年10月より記念事業を本格始動。同事業では総合知によるGlobal Research(研究)・Global Education(教育)・Global Citizenship(貢献)事業の推進を通じて日本社会の変革を牽引することを目指すという。

 この日の講演会はその「貢献」の一環として行われたもので、田中氏と濱住氏の基調講演と、この2氏と元赤十字国際委員会ユース代表の高垣慶太氏と朝日新聞社 戦略部次長の藤えりか氏によるパネルディスカッションの2部制で行われた。田中、濱住、高垣の3氏は早稲田大学OBで、藤氏は現在、社会科学研究科・博士後期課程に在学中というメンバー。

 講演のテーマは「原爆投下から80年~早稲田から紡がれたノーベル平和賞への軌跡とメッセージ~」というもの。田中氏は原爆が落とされた際の広島の状況や被爆者健康手帳という被爆者の証明書の申請者がいまだにいること、それはつまり80年経っても被爆者がどれだけいるのか分からないといった状況を当時の白黒写真などとともに伝えた。

『オッペンハイマー』と合わせて見たい舞台が3月16日から上演。原爆の開発に従事した米国の科学者を題材とした舞台『イノセント・ピープル』

2024.03.14 Vol.Web Original

 演劇ポータルサイトとして長く演劇ファンに親しまれている「CoRich舞台芸術!」が初めて舞台公演のプロデュースを手掛けた『イノセント・ピープル 〜原爆を作った男たちの65年〜』が3月16日から東京・池袋の東京芸術劇場シアターウエストで上演される。

 同作は2010年に劇団昴で上演され、2013年にも再演されている作品。今回はCoRich舞台芸術!が「名作リメイク」として再上演するという試み。

 物語は原子爆弾の開発に従事した米国の科学者ブライアン・ウッドら5人の若者の生涯と第二次世界大戦後も朝鮮戦争、ベトナム戦争、イラン・イラク戦争と戦争を続けたアメリカの姿が重ね合わされ進んでいく。アメリカの戦後65年を日本人の脚本家、畑澤聖悟が描いた異色作。

 上演は3月16~24日。くしくも先日行われた「第96回アカデミー賞」では「原爆の父」と呼ばれたアメリカの物理学者ロバート・オッペンハイマーを題材に描いた映画『オッペンハイマー』が作品賞を含む7冠に輝いた。こちらは3月29日から日本での上映が始まるのだが、合わせて見てみることで、原爆、紛争、それに伴う人々の機微といったものをさまざまな角度から考えるいい機会となるかもしれない。

広島で被爆から73年の原爆の日

2018.08.10 Vol.709

 広島は8月6日、被爆から73年の「原爆の日」を迎えた。広島市中区の平和記念公園では午前8時から「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和祈念式典)が営まれ、「核兵器のない世界」への誓いを明らかにした。式典には過去3番目に多い85カ国と欧州連合(EU)代表部の大使らが参列。米国のハガティ駐日大使は同国の駐日大使としては3年ぶり、トランプ政権では初の参列となった。

なんだ、カンタンじゃないか!

2011.12.26 Vol.536
ph_tg0500.jpg

 自称「相対性理論を世界一面白く解説する男」である著者によるまったく新しい科学の本が発売された。『相対性理論』『量子論』『宇宙』などの難しい科学テーマをバカバカしいたとえ話を用いて分かりやすく解説。『質量とエネルギーの関係(E=mc2)』の説明では、「マツコ・デラックスをすべてエネルギーに変換すると原爆20万発分の破壊力となり、世界の脅威となる」など、思わず膝を打つ(?)解説が満載。『膨張加速』などメディアで注目の科学ワードもなんとなく分かった気がするから不思議。科学にどんどん興味が出てくる、科学が苦手な人ほど読んでほしい一冊。

「感じる科学」 【著者】さくら剛 【定価】1365円(税込) 【発行】サンクチュアリ出版


Copyrighted Image