SearchSearch

堺雅人「途中から親子のような恋人のような…」

2018.01.05 Vol.702

 女優・吉永小百合120本目の出演作となる映画『北の桜守(さくらもり)』完成披露会見と舞台挨拶が4日、都内にて行われ、主演の吉永や共演の堺雅人、篠原涼子、岸部一徳という豪華キャストと滝田洋二郎監督が登壇した。

「59年前に初めて映画に出演させていただいてから本作で120本目になりまして、よくここまでやってきたという気持ち」と明かした吉永。実写では初共演となる堺との親子役について吉永が「堺さんとは意識せず、すっと寄り添えた」と振り返ると、堺も「途中から母親なのか恋人なのか分からなくなることもあって、この関係性には名前をつけなくてもいいんじゃないかと」と大先輩・吉永との共演を振り返った。監督、共演者に称賛されながらも吉永は「私はいつまでもアマチュア」と真摯に語っていた。

 映画は3月10日より全国公開。

巨匠・山田洋次が、井上ひさしの思いを継いだ感動作『母と暮せば』

2015.12.12 Vol.656

 終戦から70年を迎えた今年。『父と暮せば』で広島を、未完となった『木の上の軍隊』では沖縄を舞台に、戦後を描いてきた井上ひさしが、どうしても書きたいと考えていた“もう一つの戦後の物語”を、日本を代表する映画監督・山田洋次が映画化。生前にたびたび、長崎を舞台にした物語を書きたいと口にしていた井上の思いに衝撃を受けたという山田監督。『父と暮せば』で描かれた“広島で原爆で死んだ父と生き残った娘の物語”を、“長崎で原爆で死んでしまった息子と、残された母の物語”として紡ぎ出した。山田監督にとって、本作は自身初のファンタジー作品。市井の人々を丹念にリアルに描いてきた山田監督が本作ではCGを多用して亡霊となった息子を描き、1948年の長崎を再現。夢と現実が入り混じる、切なくも美しい世界を描く。

 キャストも日本映画界を代表する顔ぶれが集結。母親・伸子役には山田作品『母べえ』『おとうと』でも主演を務めた吉永小百合。息子の浩二役にはクリント・イーストウッド監督作『硫黄島からの手紙』で海外からも高い評価を得た二宮和也。そして浩二の恋人・町子役には『小さいおうち』で第64回ベルリン国際映画祭の最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞した黒木華。

 「母さんはあきらめが悪いから、なかなか出てこられなかったんだよ」。ある日突然現れた亡き息子と、そんな息子を愛おしく迎え入れる母の、穏やかな日々。その儚くも幸せな時間がもたらすものとは…。

吉永小百合主演作が海外映画祭で2冠!

2014.09.17 Vol.626

 第38回モントリオール映画祭で2冠を獲得した『ふしぎな岬の物語』の受賞報告会見が16日、都内にて行われ、主演の吉永小百合と共演の阿部寛、竹内結子、笑福亭鶴瓶、成島出監督が出席した。
 同映画祭でワールド・コンペティション部門審査員特別賞と、エキュメニカル審査員賞をダブルで受賞したことについて、現地で受賞の瞬間を迎えた吉永と阿部は「本当に幸せ」と感激を語った。滞在したホテルで、作品を見た記者たちから“とてもいい作品だった”と度々声をかけられたという2人。手ごたえを感じつつも受賞が決まるまでかなり緊張していたことを明かした。

 日本で受賞を知った鶴瓶は「タモリさんから電話があったんですよ。僕が電話に出ていることが分かっていながら、留守電に吹き込むように“おめでとうございます”と一言、言ってきれた。僕が吉永さんとまた共演したのが悔しかったんでしょう」とエピソードを明かし、会場の笑いを誘った。
『ふしぎな岬の物語』は10月11日から全国公開。

Copyrighted Image