公開中の映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』の舞台挨拶が24日、都内にて行われ、俳優の高橋一生、飯豊まりえらキャストと渡辺一貴監督が登壇。高橋が自身が演じた岸辺露伴への思いを熱く語った。
荒木飛呂彦の大人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」から生まれたスピンオフ「岸辺露伴は動かない」の大ヒット実写シリーズ・映画版最新作。
ドラマシリーズから5年以上、主人公・岸辺露伴を演じてきた高橋。以前からあこがれていたキャラクターを演じることに「身が引き締まる思いでしたが、今もそれは変わっていません」。
オールヴェネツィアロケを行い、シリーズ史上最大規模となった本作にちなんだ質問に「今回の『懺悔室』が史上一番“露伴してる”と思ってます」と胸を張った高橋。
舞台挨拶の恒例“締めのひと言挨拶”を求められると「何を言おうかしら…」と首をかしげつつ「取材を受けていると、インタビュアーさんが男女問わず“露伴が変人だから大好き”と言うんです。露伴を演じさせていただいて6年目になるんですけど、その間になんとなく露伴の感覚になってきてしまって。おこがましくも自分のことのようにうれしくて誇りに思ってしまうんです」と照れ笑い。
続けて「昨今、現代社会では整えられたものを求める傾向がある気がします。分かりやすくて短くて合理的なものを正しく求めているような。“露伴が変人だから好き”という言葉の奥には、自分自身で引いてしまった柵の外をのぞいてみたいという憧れがあるのではないかと。ジョジョ風に言うと“おれたちにできない事を平然とやってのけるッ そこにシビれる! あこがれるゥ!”というやつなんですけど(笑)」と『岸辺露伴』を生んだ『ジョジョの奇妙な冒険』の名台詞を交え、観客もニヤリ。
「人間は間違いながら正しさを追求していく生き物。僕はそれを露伴に感じています。この奇妙な映画体験を持ち帰っていただいて、もしかしたらこれが幸福の種を伝えてくれる作品かもと思ってくれたら」と、5分近い締めの挨拶で熱い思いをあふれさせていた。
この日の登壇者は高橋一生、飯豊まりえ、玉城ティナ、戸次重幸、大東駿介、井浦新、渡辺一貴監督。