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映画の経済が回復する日まで役目は終わらない!「仮設の映画館」6月30日まで延長決定

2020.05.19 Vol.Web Original

 新型コロナウイルスの影響で休館を余儀なくされていた映画館に代わり、本物の映画館が再開するまでの「仮設」としてインターネット上映を行う「仮設の映画館」。公開されている『巡礼の約束』『タレンタイム〜優しい歌』の上映期間が当初の5月31日までから、6月30日までに延長された。

 仮設の映画館は『精神 0』の想田和弘監督とその配給会社・東風の発案によるインターネット上の映画館。観客の鑑賞料金を、5対5で映画館と配給会社で分配することにより、新型コロナウィルスの影響で脅威にさらされている観客・映画館・配給・製作者による「映画の経済」を回復させる試み。同サイト内の各劇場ページを通して動画共有サイトにアカウント登録し有料視聴できる。

 現在、39の県で緊急事態宣言が解除され、一部の映画館は再開されたものの、場内の人数制限を行うなど限られた形で上映する映画館も多く、経営の回復には程遠い状況。また「仮設の映画館」で鑑賞した観客からも好評の声が多かったとのこと。主催側は「映画館の営業がもっと安定し、映画の経済が回復する日まで、より多くの観客に映画を届ける仮設の映画館の役目は終わらない、と判断し、このたびの延長を決めました」としている。

『巡礼の約束』はチベット人監督ソンタルジャが、聖地ラサへ旅する家族を描く感動作。『タレンタイム 〜優しい歌』は日本でも評価の高いマレーシアの女性監督、故ヤスミン・アフマド監督による傑作。

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