5月24日の記者会見で「枯れて朽ちていく花ではなく、美しいまま散る花でいたい」との名言を残し、プロレス引退を電撃発表した赤井沙希(DDT)。あれから、あっという間に月日が流れ、同団体の秋のビッグマッチ「Ultimate Party 2023」(11月12日、東京・両国国技館)での引退が目前に迫った。引退試合のタイトルは「強く、気高く、美しく」。赤井は現在もKO-D6人タッグ王座を保持するイラプションの坂口征夫、岡谷英樹とのトリオで、丸藤正道(プロレスリング・ノア)&樋口和貞&山下実優(東京女子プロレス)とラストマッチを行う。区切りの試合を控えた赤井に胸中を聞いた。
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赤井沙希が引退試合の6人タッグでノアの丸藤正道と対戦。「造形が綺麗な状態というよりも、命をかけてすべてをやり切った姿を見せたい」【DDT】
11・12両国でラストマッチ
DDTプロレスが10月5日、都内で「赤井沙希引退試合対戦カード発表記者会見」を開催した。赤井は6人タッグでプロレスリング・ノアの丸藤正道と対戦することが発表された。
赤井は5月24日に行われた会見で11月12日に開催されるビッグマッチ「Ultimate Party 2023」(東京・両国国技館)をもっての引退を発表していた。
赤井のラストマッチは坂口征夫、岡谷英樹とのイラプションでトリオを結成。対戦相手は元イラプションの樋口和貞、デビューが同時期の東京女子プロレスの山下実優、そして丸藤が名を連ねた。
会見で赤井は「引退発表してから今日という日まで“あと半年間ある”とずっと思っていたんですが、プロレスラーとしての命はあと1カ月ちょっととなってしまいました。このラストマッチに、このメンバーに集まっていただき感謝しています。先日の引退会見でも自分は“枯れて朽ちていく花ではなく美しいまま散る花でいたい”と申していましたが、この対戦相手の3人はまさしく散らしてくれる、そんな勢いのある3人だと思っています。ノアの丸藤正道選手は世間でもたくさんの方が知っていると思います。自分はプロレスラーである限り、ラストマッチまでも強くあり続けたいと思っていますので、隣の家の親分をぶっ飛ばしてみたいと思っています。タッグパートナーに関しては自分がつらい時もしんどい時もうれしい時も隣にいて、支えてくださった一番信頼している2人に立ってほしいと思い、お願いしました。まだラストマッチという実感はないんですが、プロレスラーである限り、全力で走り抜けようと思っています。皆様、ぜひ見守っていてください」と挨拶。
「KING OF DDT」制したクリス・ブルックスが7・23両国で火野裕士の持つKO-D無差別級王座に挑戦【DDT】
「両国という舞台で、KO-D無差別級のベルトに挑戦できてうれしい」
DDTプロレスが5月22日、東京・千代田区の神田明神内で記者会見を行い、前日(21日)の東京・後楽園ホールで「KING OF DDT 2023」準決勝&決勝を勝ち抜き、同トーナメント初制覇を果たしたクリス・ブルックスが一夜明けた心境を語った。
クリスは「昨日、KING OF DDT優勝しました。リングで言ったけど、もう1回言いたい。本当にお客さんが応援してくれたから勝ちました。みんな来てくれてありがとうございました」と改めてファンに感謝の気持ちを述べた。
そして「昨日2試合あって、プロレス人生のなかで一番きつい1日になったけど、それ以上に得られたもの、勝てた喜びが大きい。昨日勝って、自分がよりDDTの一員なんだと再確認できたし、それを確認できたことをすごくうれしく思ってます。昨日の試合のなかで一番印象に残ってるのは、お客さんが自分にすごく声援を送ってくれたことで、その声援がさらに“DDTにいてよかった”と思わせてくれました。トーナメントで戦った4人というのはすごく意味がある。アキヤマさん(秋山準)は伝説だし、HARASHIMAさん、タカギさん(高木三四郎)、決勝のヒグチさん(樋口和貞)と、DDTの歴史を彩る選手たちと戦えたことがすごくよかった。次の挑戦に挑めることが今はすごく楽しみです」と続けた。
勝因に関して「一つひとつがうまく重なったのはある。もちろんトレーニングだったり、タイミングだったり。ただ、それを最後に補充してくれるのがファンの声援。3年間、コロナ禍でファンの声援が途絶えた状態でプロレスをしてきて。ついにそれを感じることができて、それが自分を奮い立たせてくれた」とコメント。
来日4年目のクリス・ブルックスが「KING OF DDT」悲願の初制覇「次、KO-D無差別級、獲ります」【DDT】
DDTプロレスが5月21日、東京・後楽園ホールでシングル最強決定トーナメント「KING OF DDT 2023」準決勝&決勝を開催した。同団体に参戦して約4年を迎えた英国戦士クリス・ブルックスが決勝で樋口和貞を破り、同トーナメント初制覇を果たした。
クリスはまず準決勝で秋山準と対戦。秋山は場外めがけたカーフブランディング、エプロンでのDDTなどエグイ攻めを連発。秋山がリストクラッチ式エクスプロイダーを狙ったところを切り返したクリスが丸め込むもカウントは2。ヒザを叩き込んだクリスは必殺のプレイングマンティスボムを見舞って3カウントを奪い、決勝進出。
もう一つのブロックの準決勝は樋口和貞vs上野勇希。上野は顔面ドロップキック連発でたたみかけWRを狙うも、回避した樋口がラリアット、ヘッドバット、ラリアットと波状攻撃。最後はブレーンクロー・スラムを叩き込んで上野を仕留めた。
樋口和貞が5・21後楽園での「KING OF DDT」準決勝&決勝に向け意気込み「上に立つために一つひとつ集中というのが大事」【DDT】
DDTプロレスのシングル最強決定トーナメント「KING OF DDT 2023」準決勝&決勝(5月21日、東京・後楽園ホール)が目前に迫ってきた。準決勝の組み合わせは樋口和貞vs上野勇希、秋山準vsクリス・ブルックスで、その勝者同士で同大会で優勝を争う。そこで前年覇者で前KO-D無差別級王者の樋口に決戦前の心境を聞いた。
ハリマオの樋口&中津&石田がKO-D6人タッグ王座初戴冠「ハリマオで獲れたのがメチャメチャうれしい」【DDT】
DDTプロレスが5月14日、TKPガーデンシティ千葉で「ONLY WE×DDTスペシャル!〜火野裕士20周年記念興行〜」を開催した。ハリマオの樋口和貞、中津良太、石田有輝組が、KO-D6人タッグ王者組の青木真也、上野勇希、スーパー・ササダンゴ・マシン組を破り、同王座初戴冠を果たした。
序盤、石田が青木に果敢にエルボー連打を叩き込むも、グラウンド地獄に引きずり込まれる。ササダンゴは重い体を利して、押さえ込み連発でジワジワと石田を追い込む。「KING OF DDT 2023」準決勝(5月21日、東京・後楽園ホール)で対戦する樋口と上野はバチバチの激しい攻防。上野が樋口にフランケンシュタイナーからトップロープ超えトペ・コンヒーロを見舞う。リング上ではササダンゴが石田にラリアット、垂直落下式リーマンショックを繰り出すもカウントは2。ササダンゴはもう1発狙うも、石田がなんとか踏ん張る。樋口がササダンゴにラリアットを叩き込み、石田が丸め込むもカット。ここで樋口が石田に気合を入れると、石田はササダンゴにぶちかましもカウント2で返された。ならばと石田は左手で渾身の炎掌を叩き込んで3カウントを奪取した。
5・21後楽園での「KING OF DDT 2023」準決勝進出の樋口、上野、秋山、クリスが火花【DDT】
DDTプロレスが5月13日、東京・新宿髙島屋1階JR口特設会場で開催した「Dramatic Dream Takashimaya Vol.1」で、シングル最強決定トーナメント「KING OF DDT 2023」準決勝(5月21日、東京・後楽園ホール)に進出した樋口和貞、上野勇希、秋山準、クリス・ブルックスの4強が公開記者会見で意気込みを述べ、火花を散らした。
同トーナメント準決勝の組み合わせは樋口vs上野、秋山vsクリスで、勝者同士により、同大会で決勝戦を行う。
上野は「僕はDDTで東京ドーム大会をしたいし、もっともっといろんな人が見て。どの大会も毎回、後楽園を超満員にしたいと思ってます。これはほかの誰かがやるんじゃなくて、僕がやりたいと思ってます。そのためにもトーナメント優勝したいと思います」とキッパリ。
樋口は「自分は去年、トーナメント優勝して、ベルトを腰に巻きました。今年は丸腰。またDDTの頂点に上り詰めるために、一番一番集中。気合入れて準決勝、まずは上野勇希戦に臨みたいと思います」とコメント。
クリスは「私、KING OF DDTのトップ4は初めて。すごいプレッシャーあります。アキヤマさんとの試合、プレッシャー。初めて日本のプロレス見たのは、プロレスリング・ノアの2005年の東京ドーム。アキヤマさん、コバシ(小橋建太)さん、マルフジ(丸藤正道)さん、スズキ(鈴木みのる)さんの試合を見た。自分の家にアキヤマさんのアクションフィギュアあります。すごいレジェンドでプレッシャー。だけどKING OF DDT 2023、自分のデスティニー、絶対優勝します」と優勝宣言。
秋山は「このなかでひと際年はいってますけど、まだまだ動けるし。横にいるクリスが昔の話をしましたけど。昔と若干変わってますけど、勝って若いヤツらにはまだまだ負けないと。中高年の星になるよう頑張ります」と意欲。
「KING OF DDT」連覇狙う樋口和貞が元弟分の岡谷英樹を制し準決勝で上野勇希と激突【DDT】
DDTプロレスのシングル最強決定トーナメント「KING OF DDT 2023」2回戦が5月7日、東京・新宿FACEで開催された。前年覇者の樋口和貞はイラプション時代の元弟分・岡谷英樹を制して、2回戦を突破。メインイベント終了後の抽選の結果、樋口は準決勝(5月21日、東京・後楽園ホール)で上野勇希と激突する。
2021年末、岡谷が樋口にイラプション入りを相談。樋口は岡谷と査定試合を行い、その頑張りが認められて同ユニット入りした経緯がある。その後、樋口はイラプションから巣立ち、2人は別々の道を進むことになった。
岡谷はエルボー、蹴りで果敢に攻め込み、ランニング・ネックブリーカー、雪崩式ノーザンライト・スープレックスで必死の攻め。樋口のチョップと岡谷のエルボーのラリーから、樋口がドクターボムもカウントは2。岡谷はエルボーを返したが、樋口がチョップからブレーンクロー・スラムをさく裂させて3カウントを奪い、ベスト4入りを決めた。
また、上野はバーニングのベテラン戦士・鈴木鼓太郎と対戦。鼓太郎はエルボー、腹部への徹底した攻めでジワジワと攻め込んだ。だが、ブルーディスティニーの体勢に入ったところで、抜け出した上野がWRを決めて電撃フォールを奪取した。
ササダンゴが青木、上野とのトリオでKO-D6人タッグ王座初Vに成功し故郷に錦。次期挑戦者はハリマオに決定【DDT】
DDTプロレスが4月16日、新潟・万代島多目的広場大かまで「DRAMATIC EXPLOSION in NIIGATA」を開催した。新潟出身のスーパー・ササダンゴ・マシンが青木真也、上野勇希との異色トリオで保持するKO-D6人タッグ王座の防衛戦に臨んで初Vに成功し、故郷に錦を飾った。
2月26日の東京・後楽園ホールで、バーニングの遠藤哲哉、鈴木鼓太郎、岡田佑介組を破って王座を奪取したササダンゴは「我々がベルトに挑戦したのは、秋山準のクビを獲るため。故郷で錦を飾りたい」として秋山を含めたチームを初V戦の相手に指名。これを受諾した秋山は岡田、高鹿佑也とのタッグで出陣した。
先発したササダンゴと秋山はショルダータックル合戦を展開。高鹿がササダンゴにエルボー連打を叩き込むと、秋山と岡田がササダンゴの手をつかんで場外で走り回りスタミナをロスさせる作戦に。上野が場外の岡田、高鹿めがけて、トップロープ越えのトペ・コンヒーロを敢行。秋山と青木がピリピリするようなグラウンドでのレスリングの攻防を見せる。高鹿がササダンゴにランニング・エルボー連弾からジャンピング・エルボー。孤立したササダンゴに、秋山がヒザ、岡田がダイビング・ヘッドバット、高鹿がダイビング・エルボードロップの波状攻撃。高鹿のムーンサルトプレスはササダンゴが剣山で阻止。秋山がササダンゴにエクスプロイダーを狙うも、上野がドロップキックでカット。ササダンゴはヘロヘロになるほどロープワークをして、高鹿にラリアット。最後は垂直落下式リーマンショックを決めて3カウントを奪った。
DDTで“魚派vs肉派”の抗争がまたまた勃発。「日本の食卓を彩るのは魚か肉か、白黒ハッキリつけたい」【DDT】
DDTプロレスが3月22日、東京・渋谷区のAbemaTowersで記者会見を行い“魚派vs肉派”の抗争がまたまた勃発した。
昨年5月8日、山田水産株式会社が鹿児島・志布志市「うなぎの駅」でプロデュース興行を開催したが、今年4月23日にも同所で、同社プレゼンツによる「4.23 志布志魚肉決戦@うなぎの駅」が実施されることが決定。大会開催にあたって、高木三四郎社長、同社の山田信太郎社長、シシャモパワー、鰻マスクが会見に出席した。
山田社長は「前回、ご縁がありまして、DDTの皆さんに志布志まで来てもらって、プロレス大会を催させてもらいました。私たちは鹿児島の大隅半島の端っこのほうで、ふだんプロレスを生で見ることのできないご年配の方、お子様連れの方たちに“鍛え上げられたレスラーたちの熱い戦いを見ることができた”ということで好評でした。“今年もぜひやってください”という地元の声もあり、コロナも明けましたので、より志布志を元気にする気持ちをもって開催するに至りました」と話した。
高木社長は「昨年に引き続き、志布志でDDTのプロレスを披露できるのは大変光栄に思っております。今年もDDTらしい明るく楽しく、そして激しいプロレスを展開していきたいと思っております。必ず盛り上げますんで、よろしくお願いします」と述べた。
「しゅんまお」MAO&勝俣がハリマオの樋口&中津を破りKO-Dタッグ王座V4。4・9後楽園でHARASHIMA&中村が挑戦へ【DDT】
DDTプロレスが3月21日、東京・後楽園ホールで旗揚げ26周年記念興行「Judgement2023〜後楽園史上最長5時間スペシャル〜」を開催した。「しゅんまお」(MAO&勝俣瞬馬)がハリマオの樋口和貞&中津良太をエニウェアフォールマッチで破り、KO-Dタッグ王座のV4に成功。4月9日、後楽園でHARASHIMA&中村圭吾が挑むことが決まった。
この試合は、かつて存在した若手主体ブランドDNAのメンバー同士によるタイトル戦。唯一、2期生になるMAOは1期生の先輩・中津から“かわいがり”を受けていたといい、精神的に試練の戦い。中津が昔を思い起こさせるプラスチックバットを持ち出してMAOをぶっ叩き“インド映画のシーンやれ!”と命じると応じてしまう。それでも、場外戦に転じていくとMAOも吹っ切れていく。まさにエニウェアフォールマッチを象徴するかのように、両軍は観客席、バルコニー、正面ロビーで激闘を展開。「しゅんまお」は板をリングと場外フェンスに渡すと、その上での攻防に。中津はMAOに張り手、ハイキックの連打を繰り出すも、MAOが掌底を一閃。「しゅんまお」は俺たちのまっどまっくすを板の上で決めて、MAOが中津から3カウントを奪取した。