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「なんでテリー伊藤という名前なの?」小学生の質問にテリー伊藤が名回答「君たちも今日から2つ目の名前を持ってみて」

2023.12.28 Vol.web original

 著名人や企業家らが講師として学校を訪れ、幅広い視点で特別授業をする取り組みが広がっている。都内小学校で行われた「はたらくこと」を考えるユニークなークな特別授業を取材した。

 取材したのは稲城市立稲城第六小学校で12月12日に行われた特別授業。各界で活躍する人物が講師となって小学校・中学校を訪れ特別授業を行う「夢の課外授業」プロジェクトの一環として全国で開催されている、SDGsを軸に「はたらくこと」を考えるキャリア教育を行うSDGs学習カリキュラム「夢の課外授業×パーソルグループ」の3回目。

 今回は、演出家・タレントのテリー伊藤と、総合人材サービスのパーソルグループから「”はたらく”を考えるワークショップ」の開発者・竜田遼氏が特別講師として登壇。同小学校3~6年の生徒147名を対象に好奇心や学習意欲を育てるヒントにあふれたトークを実施した。

 テリーは「テレビで僕のことを見かけた人もいるかもしれないけど、僕はもともとテレビの演出家をしていました」と子どもたちに自己紹介し「僕は小学校の時にあまり勉強ができなかったんですけど、一つだけ絵を描くのが好きで、美術展に入選したときに先生にすごくほめてもらったんです。それがうれしくてずっと大学になっても忘れなかった。全部の夢が叶うわけではないし、例えば大谷翔平選手のようになりたいといっても叶えるのは相当難しい。でも心配することはないです。この先、中学校、高校と、自分が飽きないことや、人よりも自信があると思ったことをメモっておいてください。きっとその中から夢に結び付くことが出てくると思います」と子どもたちにエール。

 現在73歳のテリー。2017年に慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程に入学し今年3月に同大学院を修了。

「この歳になって“ままならないこと”に挑戦しようと思った」というテリー。「朝のラジオ番組を聞いていたところ、商品を“見せずに”販売するラジオ通販について興味を持った」と語り「高齢者はなぜラジオ通販で購入するのか」を研究テーマに。「テレビ通販の返品率が5%、米国Amazonの返品率は20%、でもラジオは1%なんです」と、テレビ(視覚)とラジオ(聴覚)によって情報から受ける印象の違いなどを説明。

「みんな、ラジオ聞く?」と聞かれた小学生たちだが「聞かない」「聞くときもある」と少なめ。テリーは「聞く小学生が少ないということは、もし小学生がラジオパーソナリティーをしたら“あれ、自分と同じ年くらいの人がしゃべってる”と注目されるかも」と言うと、小学生もラジオパーソナリティーに興味が沸いた様子。

 質疑応答で、竜田氏から「テリーさんのお仕事の中で、楽しいなと思う部分と大変だなと思う部分は」と聞かれると、テリーは「楽しいなと思うのは、今日も皆さんが手を振って迎えてくれたように、仕事でロケに行った先で、いろいろな人と出会ってお話すること。一期一会の出会いかもしれないと思うと切ないけど楽しいですね」。一方「つらいと思ったことはないんです。なぜかというと楽しさのほうが勝っていて、つらいなんておこがましいなと思ってしまうんです」と、仕事で大変だと思うことがあっても楽しい面を意識する姿勢を語り「皆さんがこれから生きていくうえで大変なこともあると思うけど、もしかしたら頑張っているその姿は、すごくかっこいい瞬間かもしれません」とポジティブな視点をアドバイス。

 生徒たちからも次々と質問が。「どうしてテリー伊藤という名前なんですか」と聞かれると「いい質問ですね。僕の本名は伊藤輝夫っていうんです。あるとき、それだとインパクトがないのでテリー伊藤に変えてくださいとテレビの人に言ったところ、みんなからテリーさんとかテリーと親しく呼ばれるようになった。皆さんも今日から2つ目の名前を考えてください。そうすると、もう一つの自分が生まれます。そして明日から使ってみてください」と、自分で名前を考えようという“セルフプロデュース”の視点を持つことを提案すると、子どもたちも「えー!」「分かった!」と乗り気だったり恥ずかしがったりと大盛り上がり。

 

「コンセントの穴はどちらが大きい?」「シリアの子どもの夢が“医者か教師”の理由は?」堀潤らが中学生に“固定観念を覆す”特別授業

2023.05.03 Vol.web original

 SDGs学習カリキュラム「夢の課外授業xパーソルグループ」が4月26日、品川区立八潮学園にて行われ、ジャーナリストの堀潤氏と、パーソルキャリアの竜田遼氏が特別講師として登壇。「はたらくこと」に対してさまざまな視点を投げかけるユニークな授業に、7年生の生徒たち83人が目を輝かせて参加した。

 この企画は、未来の子どもたちのために、幅広い業界で活躍中の人や会社、団体と一緒に平和な社会づくりを目指すアクションプロジェクト「SDGsピースコミュニケーション」の1つ。

 第一部は、堀氏がジャーナリストの使命や、自身がジャーナリストを目指した理由を、これまでの取材経験を交えながら紹介。

 堀氏は「“固定観念”という言葉を知っていますか? 」と生徒たちに質問。生徒から「当たり前とされていること」という答えが返ってくると、堀氏は「そうですね。世の中で“これが当たり前だ”とされていること、そんな“固定観念”以外の視点を皆さんに伝えることも、僕たちジャーナリストの大切な仕事なんです。なぜ固定観念を砕かなければならないかというと、その観念が絶対とされてしまうと、そこに当てはまらない人が世の中から排除されたり差別されてしまうからです。排除や差別はやがて暴力につながる。今、世界で起きている戦争やテロも多くの場合、固定観念から始まっているんです」と語り、北朝鮮やシリア、スーダンなど、堀氏が実際に取材した現地の写真や動画を紹介。

「かつて第二次世界大戦後が起きたとき、多くの人がヒトラーなどの独裁者を支持した背景にはメディアの報道が大きな影響を与えていました。メディアの恐ろしさというものを感じ、そこに関わりたいとNHKに入ったのですが、入局した後も、ぼくは度々休みをとって海外を回ったり留学していました。それは、諸外国に行くと多様な感性と触れ合うことで自分の固定観念を覆すことができるから。また、北朝鮮のニュースを伝えるのに、そこに行ったこともないのに伝えているのが怖かったんです」と、今も現場を実際に取材することを大切にしている理由を語った。

工藤公康が教える「夢の叶えかた」。小学生がはたらくことを考える「夢の課外授業×パーソルグループ」が開催

2022.07.14 Vol.Web original

 愛知県一宮市立貴船小学校で11日、SDGs学習カリキュラム「夢の課外授業×パーソルグループ」が行われ、福岡ソフトバンクホークス前監督の工藤公康氏、パーソルキャリアの竜田遼氏が出席。子供たちへ、はたらくことの意味や夢を実現させる秘訣を伝えた。

 この企画は、東京2020オリンピック・パラリンピックのレガシーを活かし、2020年以降の日本の活性化を目指す「BEYOND 2020 NEXT FORUM」から展開されたもの。「次世代人材育成」をテーマに、外務省、国際連合及び各機関、各国大使館とも連携し、未来の課題であるSDGsをコミュニケーションによって解決する「ピースコミュニケーション」を目指す。今回はその一環として、SDGsを軸に「はたらくこと」を考えるキャリア教育が行われた。

 この日、授業に参加したのは貴船小学校6年生と特別支援学級の生徒たち。冒頭、発起人の一木広治氏は「SDGsと聞くと難しいように聞こえるかもしれないけど、普段のみんなの生活に大きく関わること。今日は“はたらく”をテーマに、これから夢を持ったり、どんな仕事をしたいかを考えたりする時間にしてほしい」と、子供たちに呼びかけた。

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