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ヨーロッパ暮らしを実現する『海外暮らし最強ナビ【ヨーロッパ編】』

2021.08.22 Vol.744

 憧れのヨーロッパ8カ国を厳選し、ビザの種類や仕事、生活情報などをまとめた『海外暮らし最強ナビ【ヨーロッパ編】』(辰巳出版)。

 ドイツ在住経験のあるフリーライターの久保田由希さんは「私がベルリンで暮らしていた時、移住の相談を受けたりネットの投稿を読んだりして感じたのは、いきなり永住など高い目標を設定している人が多いこと。でもビザを取らず、もっと気軽に1〜2カ月くらい住んでみるだけでも全然違います。私は海外に住む人がもっと増えればいいなと願っているので、その間口を広げるような本を作りたかったんです」と語る。

 実際に海外で住居や仕事を探すのは大変ですか?

「住居探しはヨーロッパの大都市は特に難しくて、皆さんかなり苦労されているという話を聞きます。すぐに見つかると思わずに、最初はとりあえず3カ月住める場所を確保して、その間に次を探すという人が多いと思います。住宅に関する詐欺もあるので、焦って探すと引っかかってしまうことも……」

 現地在住者のリアルな声が多いのも大きな魅力。

「各国のことは各国のライターさんにお願いして、テーマにふさわしい方を見つけてもらいました。制作が始まった途端にコロナ禍になって、取材自体はオンラインでできるものの、先が見えなくてすべてが誰にも分からないことに苦労しましたね」

 久保田さんが感じるヨーロッパの魅力は?

「物事を長い目で見られるようになったことです。ヨーロッパは歴史を身近に感じられるので、時間の感覚がすごく変わりました。いろんな人種のいろんな人たちがいて価値観にも幅が出てきます。 『私はヨーロッパに行きたい』と思っている限り、いつかは何らかの形で行けると思いますから、まず行きたいと思い続けてほしいです。海外で暮らした経験は無駄にはならないので、どんな形でもいいから行ってみてほしいですね」

【インタビュー】多国籍都市「新大久保」に生きる人々を追った『ルポ新大久保』著者・室橋裕和さん 

2021.01.26 Vol.Web Original

 皆さんは「新大久保」という街にどのようなイメージを抱くだろうか? 映画『パラサイト』や配信ドラマ『愛の不時着』の影響で、第4次韓流ブームに沸くコリアンタウン? もちろんそれもそうなのだが、現在は人口の約35%が外国人で、多様な文化が入り混じった多国籍タウンでもあるのだという。そんな新大久保に移住し、約2年におよびさまざまな人々を取材した書籍『ルポ新大久保』(辰巳出版)が話題だ。著者の室橋裕和さんに話を聞いた。

 『ルポ新大久保』は新大久保に住んで書き上げたそうですが、室橋さんが新大久保に興味を持つようになったきっかけは?

「この本の前に『日本の異国』(晶文社)という本を出版したんですけど、取材で首都圏の外国人コミュニティーを回るようになりました。その中で新大久保が一番いろんな国の人間が集まっていて、ミックス感があるところにそそられたんです。新大久保で一冊本が成り立つかもしれないという感覚があったし、実際に住んでみたら面白いかなとも思いました。もともと取材で通い詰めているうちに、面白くなって『じゃあ住んじゃえ』という感じでしたね」

インパクト大の“前後不覚”なネコは天才!?猫写真家・沖昌之が“必死すぎるネコ”を撮り逃さないワケ

2019.11.16 Vol.724

 猫写真家の沖昌之が、累計発行部数5万部を突破した写真集『必死すぎるネコ』の第2弾、『必死すぎるネコ 〜前後不覚 篇〜』の発売を記念したトークイベントを新宿の紀伊國屋書店新宿本店にて行った。イベント冒頭で、前回の写真集を制作する前の段階で、担当編集者から手塚治虫の漫画『火の鳥』のように「○○編」を重ねながら超大作化させる壮大な構想を提案されたことを明かした沖。当初はあまりの熱意に戸惑いつつも、結果的にその写真集のヒットがプロの猫写真家として活動を続ける力になったそうで、「そういう意味で僕にとって『必死すぎるネコ』は大事なターニングポイント」と語った。この日は『必死すぎるネコ 〜前後不覚 篇〜』に収録した写真の撮影エピソードを中心にトーク。

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