復帰戦で激闘制した山本健斗デリカットが「リオン武選手と戦いたい」【10・26 修斗】

山本(右)のパンチで工藤が膝をつく(撮影・星野雄飛)
山本が工藤に3-0の判定勝ち

 プロフェッショナル修斗公式戦「SHOOTO GIG TOKYO Vol.26」(10月26日、東京・新宿FACE)のメーンで行われたフェザー級戦で山本健斗デリカットと工藤諒司が対戦。山本が3-0の判定で勝利を収めた。

 山本は今年6月に行われた第9代環太平洋フェザー級チャンピオン決定戦でTOMAに敗れて以来の復帰戦。

 対する工藤はアマ修斗で輝かしい成績を誇るフェザー級の新星。今後の修斗フェザー級を背負う者同士の戦いは1Rから激しい攻防が繰り広げられた。

 1R序盤、山本の右ストレートでヒザをついた工藤はタックルで組み付くとコーナーに押し込みダメージを回復させる。ブレイク後、組み付いて押し込んだ山本だったが、逆に工藤は足をかけテイクダウンに成功。山本がもぐってタックルに行くが工藤は許さず潰してフロントチョークを狙う。そこからバックを取った工藤だったが山本はアームロックを狙い左腕を捕獲。取り切れないとみるや、スキを突いて立ち上がり打撃の攻防に持ち込むなど、攻守が激しく入れ替わる展開に。
判定で山本が勝利を収める(撮影・星野雄飛)
「もっと鍛えて強くなってくる」

 2R開始早々、前に出る工藤に山本がカウンターの左フック。ヒザをついた工藤に山本がフロントチョーク狙いから素早くバックに回りスリーパーホールド。動いて脱出を図る工藤だったが山本も合わせて体をずらし、工藤はなかなか脱出することができない。それでもなんとか首を抜いて上を取った工藤がフロントチョークを狙うと山本は体を返して逆に上を取りかける。逃れた工藤は組み付いて押し込んでは山本の攻撃を分断。そこから始まった打ち合いでは山本のカウンターの左フックがヒット。終盤、工藤がタックルからテイクダウンに成功するも山本がすぐに上を取り返すなど2Rは終始、山本が主導権を握ったまま終了した。

 判定はジャッジ1人が20-19、2人が20-18で山本を支持。3-0で山本が復帰戦を勝利で飾った。

 山本は試合後、判定という結果にいまいち歯切れは悪かったものの「リオン武選手と戦いたい」と自らが敗れたTOMAを9月大会で破ったリオンの名を上げ「今日みたいな内容だったらダメですが、もっと鍛えて強くなってくるのでお願いします」とアピールした。
星野のタックルを潰す高橋(撮影・星野雄飛)
高橋孝徳が昨年の新人王に大差の判定勝ち

 セミファイナルでもフェザー級の注目カードが行われた。

 2017年のフェザー級新人王・星野豊と高橋孝徳が対戦し、高橋が3-0の判定で勝利を収めた。

 1R序盤から星野は片足タックルからテイクダウンを狙うが、高橋はがぶってつぶすと上からこつこつとパンチを放ち星野を削っていく。

 タックルに固執するあまり無理な体勢での時間が長引き、星野は徐々にスタミナ切れ。ラウンド終盤、星野は左フックからタックルにいくが高橋は巧みに体勢を入れ替えるとバックを取ってバックマウントからパウンドの連打でラウンドを終わらせる。

 2Rに入って疲れの見える星野はタックルで押し込むものの、高橋が足払いで難なくテイクダウンに成功するなど、ペースは完全に高橋のものに。バックを取られてもそこから足を取りに行くなど最後まで果敢な攻めを見せた星野だったが、取り切れず体勢を悪くしては高橋のパウンドをもらってしまうなど、主導権を取り戻せないまま試合終了。

 判定とはなったがジャッジは20-18、20-17、20-16と大差をつけ高橋が完勝した。

 高橋はこれで今年は3勝1分けと負けなしの快進撃。試合後のリングで「今日の試合は上を目指すうえですごく重要なステップになる試合だと思って臨んだ。判定だったがなんとか勝つことができた。これからもっと強くなってタイトル戦線に絡んでいきたいと思っているので、次はランカーに絡むようなマッチメークをお願いできればと思う。自分は無敗の天才でもないし、期待のルーキーでもないかもしれないし、そんなに若くもない。デビューした時から負けが先行してきた選手ですが、それでも1試合ごとに強くなってきたという自負があります。なので、ぜひ自分が強くなっていく姿を見てもらいたい」とアピールした。
49歳の奥平(左)と41歳の輝龍が決死のど突き合いを展開(撮影・星野雄飛)
49歳の奥平がデビュー戦で判定負け。輝龍はプロ初勝利

 この日の第3試合では49歳の奥平季之が41歳の輝龍を相手にデビュー戦を行った。

 奥平は2017年のアマチュア修斗全日本選手権でバンタム級3位となり史上最高齢でプロ昇格となった異色のルーキー。

 対する輝龍も41歳のファイター。現在6戦5敗1分とまだ勝利がない。

 1R、奥平は拳を合わせるやすぐに組み付きコーナーに押し込んで片足タックルでテイクダウンを狙う。しかし輝龍がそこをしのぐと膠着状態となりレフェリーがブレイク。仕切り直しとなったが、今度は輝龍がいきなり右アッパー一閃。まともに食らった奥平はダウン。追い討ちのパンチを放つ輝龍だったが、奥平はこのピンチをしのぐ。しかし輝龍は組み付くと投げ気味に振ってテイクダウンを奪うとサイドポジションをキープ。なんとかしのいだ奥平はスタンドに戻すと鬼神の表情でパンチを振るって前に出るがクリーンヒットできず、ダメージは与えられない。2Rも開始早々から前に出る奥平だったが、輝龍はパンチをかいくぐりバックを奪う。ここは振りほどき、タックルに行く奥平だったが、輝龍は体勢を入れ替えてこーなに詰めると首相撲から膝蹴りを放っていく。離れると必死の形相でパンチを放っていく奥平だったがやはり確実性を欠き、輝龍に組み止められては反撃を許してしまう。

 試合は判定となり、ジャッジ2人が20-18、1人が20-17で輝龍が勝利を収めた。輝龍はこれがうれしいプロ初勝利となった。
この日もあらかじめ用意した手紙を読み上げる齊藤曜(撮影・星野雄飛)
11・17世界バンタム級王座に挑戦する齊藤曜がタイトル戦への思いを朗読

 この日の休憩時間には11月17日の後楽園ホール大会で佐藤将光の持つ世界バンタム級王座に挑戦する齊藤曜が現れ、タイトル挑戦へ向けての決意を表明した。

 齊藤は懐から手紙を取り出すと「僕は人前で話をするのが苦手で、皆様に自分のことをうまく伝える自信がなかったので、この試合にかける意気込みを手紙にしたためて来ました」といつもの前振りからスタート。

 そして「自分には自信というものが欠落していて、それゆえ吹けば吹き飛ぶような居場所のなさを感じ、優しい風にさえ恐怖する始末です。僕は生きていくための自信が欲しくて戦っています。そしてこのたびタイトルマッチという貴重な成長の機会を与えていただくこととなりました。修斗のベルトは尊いです。そして何より価値のあることは佐藤将光選手、尊敬するあなたという人間からベルトを勝ち取るということです。この試合の後、僕は少し成長し、少しは自信をてにできるのではないかと思っています。この試合が決まってから僕はろくに働かず、1日中格闘技漬けの毎日を送っています。今の自分は自分史上最強です。皆様、僕は最高に仕上げてくるであろう佐藤選手に、最高の自分をぶつけます。そして上回ります。寝技対打撃のヒリヒリした試合になると思います。僕は絶対に勝ちます。絶対にチャンピオンになります。死んだまま生きてはいけません。バチバチです。良かったら見に来てください。そして応援していただけたら幸いです。ご清聴ありがとうございました」と読み切った。
第6試合では金物屋の秀が連敗ストップ(撮影・星野雄飛)
「SHOOTO GIG TOKYO Vol.26」(10月26日、東京・新宿FACE)

[メインイベント/第8試合]フェザー級5分2R
◯山本健斗デリカット(総合格闘技道場コブラ会)(判定3-0=20-19、20-18、20-18)工藤諒司(TRIBE TOKYO M.M.A.)●

[セミファイナル/第7試合]フェザー級5分2R
●星野 豊(和術慧舟會HEARTS)(判定0-3イコール18-20、17-20、16-20)高橋孝徳(和術慧舟會AKZA)◯

[第6試合]バンタム級5分2R
◯金物屋の秀(SHOOTO GYM K'zFACTORY)(判定2-0=20-20、20-19、20-19)鬼神光司(ブレイブハート)●

ライト級5分2R
鈴木淑徳(オフィス淑徳軍)
ー 中止 ー
小野寺裕也(サイトー會館/カタナジム)※体調不良により欠場

[第5試合]フライ級5分2R
●六本木 洋(総合格闘技道場STF)(判定0-3=18-20、18-20、18-20)芳原 零(ブレイブハート)◯

[第4試合]フライ級5分2R
●大竹 陽(SHOOTO GYM K'zFACTORY)(判定0-3=19-20、18-20、18-20)長谷川直弘(AACC)◯

[第3試合]60kg契約5分2R
◯輝龍(roots)(判定3-0=20-18、20-18、20-17)奥平季之(クロウフォレスト)●

[第2試合]68kg契約5分2R
●有川大介(パラエストラ小岩)(1R3分39秒、KO)田村 渓(パラエストラ松戸)◯

[第1試合]2018年度新人王決定トーナメント1回戦ストロー級5分2R
◯津村有哉(リバーサルジム川口REDIPS)(判定3-0=20-18、20-18、20-18)大勝たくにぃ(MMAZジム)●