永山絢斗 父に見せたかった

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 13日に放送されたWOWOWのドラマW『遠い日のゆくえ』に主演した永山絢斗が8日、都内で行われた番組発表記者会見に出席した。共演の風吹ジュンや富田靖子、メガホンを取った朝原雄三監督に見守られながら、永山は「たくさんの人に見てほしいです」とPRした。 ドラマは、オリジナル作品で、WOWOWが毎年行っている「WOWOWシナリオ大賞」で昨年、大賞を受賞した作品。近年問題が明るみになってきた孤独死を軸に、若者が成長していく姿を描く。永山は、孤独死や事故死などが原因で、主がいなくなった部屋を清掃する特殊清掃業の見習い役。ある日、彼が孤独死した女性の日記を見つけてある秘密を知ったことで、物語は展開してく。

 永山は、特殊清掃業という役どころについて、「複雑な気持ち。今の時代には必要な仕事だし、素敵な仕事だと思う。見えないところで働いている人がいるんだと思いました」とコメント。孤独死については、この作品で知ったことも多かったと話し「どこか他人事だと思っていましたが、(ドラマで)年も関係なく孤独死していることも知りました。……僕も1人暮らしをしているし……」と、考え込んでいた。

 終始、言葉の少ない永山だったが、7日が22歳のバースデーだったことからサプライズでケーキが運び込まれると「すごい!」と笑顔になった。「好きな仕事をしていて、こんなに素敵なこともしていただけて幸せ。環境に、人に恵まれているなと思います」と両手でVサインを作り、22歳を示して喜んでいた。

 永山は、2月に突然父親を亡くしている。去り際に報道陣が「もう落ち着きましたか」と声をかけると「……はい」の答え。「(父親に)見てほしかった?」の質問には「そうですね」と静かに頷いていた。