プロ野球ついに開幕 楽天が開幕2連勝

 東日本大震災の影響で開幕が延期されていたプロ野球が4月12日、セ・パ同時に開幕した。

 各地で6試合が行われ、被災地である仙台に本拠地を持つ楽天が6−4でロッテを破った。試合は同点で迎えた7回、選手会長の嶋が勝ち越しの3ランホームランで勝利をたぐり寄せた。嶋は4回、相手のスライディングでボールをこぼし、先制を許す失策を犯していただけに、まさに名誉挽回、意地の一発となった。

 嶋は「(東北の人々を)何とか笑顔にしたいという思いで打ちました」と被災者にエールを送った。試合を観戦した楽天の三木谷球団会長は「気持ちが入っていて良かった。東北のみなさんのためにも、いいゲームができたのではないか」と満足げにうなずいた。

 第2戦も山崎が7回に試合を決める3ランホームラン。人気選手の活躍で2連勝を飾り、東北のファンを勇気づけた。

 また1953年に本拠地制が確立して以来、初めての地方での開幕となった巨人は、宇部でヤクルトと対戦。初の開幕投手となる東野が7回途中まで2失点で踏ん張ると、後半に打線が爆発。9−2で開幕戦を飾った。