日本のロックに新風! Heavenstamp 5.11デビュー

新しいロックバンド、Heavenstamp(ヘブンスタンプ)が、5月11日に『Stand by you - E.P. REMIXES』をリリースしデビューする。彼らの音楽は、体で感じるロック。日本のロック音楽に新しい風を吹き込んでくれそうだ。ボーカル&ギターのSally#CinnamonとギターのTomoya.Sにインタビューした。

ph_show0200.jpg

「誰かのフォロワーではなく、自分たちの音楽を作りたい」

 デビュー作『Stand by you - E.P. REMIXES』は、90年代のイギリスの音楽シーンを彷ふつとさせるもの。メロディックなギターロック、ディスコやパンク、シューゲイザーの影響も強く感じる。Tomoyaは、「誰かのフォロワーではなく、自分たちの音楽を作りたいと思って作った作品です。とても満足しています」と、笑顔を見せる。

 バンドの結成は2009年。

 2008年のフジロックで、マイ・ブラッディ・バレンタイン(マイブラ)を見て衝撃を受けました。それまで別々に音楽活動をしていたんですが、意気投合して、バンドのイメージを膨らませました。音楽性はもちろん、マイブラの存在そのものに影響されて、男女混合で、今の時代にあった音楽をやりたいな、と。シューゲイザーがあって、ディスコ、パンクと考えていって、昨年ぐらいになってポップスの要素を取り入れた今のサウンドが明確になってきました」(Tomoya)

 英国のロックの影響を強く受けながらJ-POPとしても立つ。歌詞は、メッセージをストレートに伝えるというよりは、聞く人に想像させる余裕がある。そうした自分たちの世界を作り上げた。Tomoya曰く、「イメージを大切にしている」。

 何よりも曲が第一。メッセージ性がどうこうって考えてないんです。歌詞を書くにあたっても、思ったことをそのまま文字にするのではなくて、その曲の魅力を最大限に出せるものを考え、言葉を選ぶにしても語感や響きを大切にしています」(Sally#Cinnamon)

 彼らのスタイルは、すでに海外にもアピール。デビュー作には、英人気バンドBloc Partyのメンバー、ラッセル・リサックも参加した。「私たちの音をMyspaceで聞いてくれたことで実現しました。一緒にスタジオに入ったんですが、本当に音楽が好きな人なんだなあって思いましたね。とても楽しい時間を過ごせました。あの曲知ってる?なんていって、Tomoyaと一緒にギターで遊んでました」(Sally#Cinnamon)

 海外と日本。いまや音楽の国籍を考えることはナンセンスな時代だが、それを意識せずに、自分たちの一部として、独自のロック音楽に仕立てた。それがHeavenstampといえそうだ。

 バンドの名前は、Heavenと足を踏み鳴らすStampを組み合わせたもの。彼らが鳴らす天国からの音が、多くの人を夢中にさせそうだ。


ph_show0201.jpg

Heavenstamp
『Stand by you - E.P. REMIXES』

ワーナーミュージックより5月11日(水)発売。1500円(税込)。収録曲の詳細やバンドの最新情報はオフィシャルウェブサイト(http://www.heavenstamp.com)で。