小池百合子のMOTTAINAI 第3回



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太陽光と地中熱を活用した「マイ発電所」完成





 念願の「マイ発電所」が実現しました。





「マイ発電所」とは、その名のとおり、発電する家のことです。





 昨年10月に完成した初めてのマイホームは、練馬の江古田駅にも近いことから「エコだハウス」と命名しました。





 発電の源は太陽光と地中熱活用の合わせ技です。4月、5月の日照のよい季節には発電量が電力消費量を大きく上回りました。売買電のバランスシートは両月で約8000円、1万4000円と黒字続き。現在の料金制度が続くならば、初期投資の約200万円はおよそ10年で元が取れる計算です。





 地中熱は井戸水が年間を通じて一定であるように、冬暖かく、夏冷たい地中の熱を活用すること。「エコだハウス」は地面よりも少々高い位置に床を設けて、地中熱を利用しています。地下にパイプを通し、ヒートポンプを設置すればより効果的ですが、現時点では導入コストがかさむため断念しました。





 さらに電気自動車を昼間のピーク時を避け、料金の安い夜間電力で充電しています。電気自動車は蓄電池代わりに活用できますので、停電時には太陽光発電の自立運転とともに、電源としての活用が可能です。





 つまり「エコだハウス」では、すべての光熱費とガソリン代はゼロどころか黒字。だからこそ「マイ発電所」というわけです。





 照明は節電効率の高いLEDランプ、最大の開口部である窓には断熱効果に優れたペアガラスを駆使しました。最もエネルギーを使用する給湯も夜間電力を活用したシステムで、経済的。





 これらの優れた技術(技)と、料金設定の制度(体)をフル活用することを基本に、「もったいない」の意識(心)を加えると「エコだハウス」の心技体が完成します。





 特に、電力使用状況をリアルタイムで把握できる「可視化」の威力は圧倒的です。太陽光発電の操作モニターに発電と売電が表示されますが、おのずと節電努力を重ねるようになるものです。





 検診員のために戸外に設置されたこれまでの電力計を、生活者が室内で消費電力を把握できる「スマート・メーター」に変えるべきです。スマートメーターの導入によって、送・変電所単位で停電させる暴力的なやり方ではなく、病院やデータセンターなどの重要施設への電力供給は継続をさせるなど、キメの細かな対応が可能となります。





 発電量や電圧が不安定な自然エネルギーは電力会社からすれば手間のかかる存在でしょうが、「エネルギーの多様化」は今も昔も国家的課題です。消費者が発電者となる。「エコだハウス」が日本中に出現する。そのための「心技体」を本気で整えたいと思います。





(自民党総務会長)