瀬戸康史インタビュー 「『ランウェイ☆ビート』が一歩踏み出す勇気をくれた」

『ランウェイ☆ビート』Blu-ray/DVDリリース

天才的なデザインセンスを持つ高校生・溝呂木美糸(みぞろぎ びーと)。「信じれば、自分は変われる」…ビートの言葉が、すれ違っていたクラスを輝かせていく…。原田マハの原作小説が映画化! ビート役で主演を務めた瀬戸康史が、とびきりの笑顔で“一歩踏み出す”背中を押してくれる!

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撮影・宮上晃一 ヘアメイク・須賀元子 スタイリスト・手塚陽介

僕は笑いのツボが低いので…(笑)

 本当の学校のように楽しくて、団結していた現場だったと振り返る。映画公開日・3月19日の直前、まさに彼らの思いを1つにする出来事が起こった。

「あのときは僕たちも本当に多くのことを考えました。ただ、公開を危ぶむよりも、この作品を公開する意味というか使命のようなものを感じたんです。この作品には“一歩踏み出す勇気”というテーマが込められていて、まず僕らが勇気をもってこの映画を公開して、なるべく多くの人にメッセージを伝えられれば、と思いました。そして公開後、本当にうれしい言葉をもらえたんですよ。被災地の方から、見て元気をもらえた、とか。救われたというか…やって良かったと思いましたね」

 そんな思いが詰まった作品が、この度Blu-ray/DVDリリース。

「僕たちキャストの座談会では“○○なのは誰?”という、バラエティー番組みたいなことをやってます(笑)。皆の素顔が見られる特典映像満載なので楽しんでもらえれば」

 ビートにあこがれるヒロイン・メイ役の桜庭ななみや、ビートの応援でイケメンに変身する元引きこもり・犬田役の田中圭など共演陣も個性豊かな面々。

「田中圭さんは最初すごく近寄りがたいオーラが出ていたんですけど、実はすごくいい人で。たぶん始め僕のことが嫌いだったんでしょう(笑)。僕がいいヤツだったから切り替えたって、本人から冗談交じりに聞いたので(笑)。田中さんがまた、シュールな方法で笑わせてくるんですよ。桜庭さんと2人して大笑いしていましたね」

 劇中、とても印象的なのがビートの笑顔だ。その笑顔はメイや犬田、もちろん観客たちにも“一歩踏み出す勇気”を与えてくれる。

「実は、あの笑顔はちゃんと意識したんですよ。ビートの言動ってけっこう大人っぽいんですよね。いろいろ背負っているせいか達観したところがあるというか。そのままだと高校生に見えないかもしれないと考えて、笑顔は無邪気なものにしたんです」

 ちなみに最近“笑顔”になったのは?

「しょっちゅう笑ってますよ。バラエティー番組とかも大好きだし。僕は笑いのツボが低いので、どんなことでも笑っちゃうんですよね(笑)。D☆DATEの堀井新太がギャグをよく言うんですが、ギャグよりも周りの空気がおかしくて笑っちゃう(笑)。ちなみに、リーダーの荒木宏文は笑いにはシビアですね、関西人だから(笑)。でも先日、黒ゴマ八橋を食べて歯を胡麻だらけにして“瀬戸、ほら!”って…(笑)。リーダーがあんなことするなんて、死ぬほど笑っちゃいましたよ」

 ビートと同じく周りの人を楽しくさせる笑顔。同時に瀬戸自身も人の笑顔が大好きだと言う。

「最近カメラを始めて、モノクロで人の笑顔を撮るというテーマで撮っています。今はまだ1人しか撮っていないですけどね。子供みたいな、すっごく笑っている笑顔っていいですよね。あと女性の…ウフフ、みたいな上品な笑顔も好きです(笑)。お年寄りの笑顔もいいなあ。モノクロにすることで、その人の本質を浮かび上がらせることができるような気がするんです。いや、ぜんぜん独学ですよ(笑)」

 10月からはD-BOYSの舞台「検察側の証人」が始まる。ちなみに映画と舞台はどちらが好き?

「強いて言うと映画ですかね…舞台は本番を迎えるまでに作り上げていく作業が本当難しいことが多いんです。そこが楽しいところでもあるんですが。しかも暗転が怖いという弱点があるんです(笑)。実は僕、暗いと何も見えなくなるんですよ。以前の舞台で暗くて階段から落ちたことがあってトラウマに…(笑)。とはいえ、そのときどきでお客さんの反応が違って、それが楽しかったりもするし、何よりいい経験になりますからね」

 演じてみたい役を尋ねたところ、ふっと笑顔が消えた。

「二面性があるような悪役をやってみたいですね。最近の邦画でいうと『悪人』のような。以前に『妻夫木聡が悪人だったあの2ヶ月』というドキュメンタリーで妻夫木さんが表情1つに2カ月かける姿を見て、ここまでやるのかと思いつつ、自分もいつかこういう役に挑みたいと思いました」

 と、照れたように、また笑顔が戻る。

「実はこう見えて、いろいろ勉強してるんです。バラエティー番組だけ見ているわけじゃないんですよ(笑)」

 ビートの笑顔に勇気づけられたらなおのこと“悪役・瀬戸康史”が楽しみになるはず!

(本紙・秋吉布由子)

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『ランウェイ☆ビート』 <オートクチュール版>好評発売中

Blu-ray6090円(税込)発売元:TBS 販売元:アミューズソフト DVD<スタンダード版><プレタポルテ版>も発売中
©2011「ランウェイ☆ビート」製作委員会

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http://ishop.tbs.co.jp/tbs/org/movies/runbea/bluray_dvd/-/ps_id/1598210/s_cd/0001/c_cd/34067/
★D☆DATE 公式サイト
http://www.d-date.jp
★D-BOYS STAGE『検察側の証人〜麻布広尾町殺人事件〜』東京公演10月15〜23日 青山劇場
http://www.d-boys.com/d-boysstage2011/