日本の金メダル第1号は女子柔道57キロ級の松本

 ロンドン五輪の日本勢金メダル第1号は柔道女子57キロ級の松本薫だった。松本は第4日(30日)に行われた同級決勝で、昨年の世界柔道銅メダルのカプリイオリウ(ルーマニア)を破り優勝した。柔道女子にとっては大会最初のメダルで、同階級での金メダル獲得は、56キロ級だった時代を含め初めての快挙。

 柔道日本女子は「世界最強の軽量級」といわれるほど前評判は高かったのだが、競技2日目までまさかのメダルなし。48キロ級の福見友子と52キロ級の中村美里は日本オリンピック委員会(JOC)が事前の分析で「金確実」と踏んだ階級。組み合わせの不運などがあったとはいえ、「鉄板」とみられた階級で期待を裏切るスタートとなったが、松本が「お家芸」の危機を救った。

 また男子は第2日(28日)に60キロ級の平岡拓晃が、銀メダルを獲得した。決勝ではアルセン・ガルスチャン(ロシア)と対戦。ガルスチャンが無理に仕掛けた左内またに返し技のすくい投げを狙ったところをガルスチャンがその上をいく払い巻き込み。最初は技ありの判定だったがまもなく一本に変更された。第3日(29日)には男子66キロ級の海老沼匡が3位決定戦でザグロドニク(ポーランド)に大腰で一本勝ちし、銅メダルを獲得した。