MOVIE  広大な草原に広がる、希望の光

『草原の椅子』
 宮本輝の同名小説を、『八日目の蝉』で日本アカデミー賞を総なめにした成島出が監督、日本映画界になくてはならない俳優・佐藤浩市主演で映画化した注目の一本。不思議な縁で結ばれた世代も性別もバラバラな4人が、ある写真に写っていた風景を求めて旅に出る。人生の岐路に立った彼らが、寓話のような旅の中で、人生の輝きを取り戻していく姿が、時にユーモラスに、時に優しくつづられていく。

 原作者・宮本輝は、阪神・淡路大震災で家を失ったことをきっかけに、震災から半年後、40日間でシルクロード6700キロを行くという過酷な旅に挑戦。何もない荒涼とした大地を前にして人の生き方を見つめ直したという宮本が“人間力のある大人”を描こうと執筆したのが本作の原作となった小説だ。映画では設定を2011年に発生した東日本大震災以後の東京へと変更し、“世界最後の桃源郷”と呼ばれるパキスタン・フンザでのロケを実現。壮大な風景が見る者の心を開放してくれる。
STORY:遠間憲太郎が、50歳を過ぎてから得た3つの運命的な出会い。取引先の社長・富樫との友情、独身の女性・貴志子への淡い思い、親に見放された幼子・圭輔への愛情。不思議な絆で結ばれた4人はある旅に出る決意をする。

監督:成島出 出演:佐藤浩市、西村雅彦、吉瀬美智子他/2時間19分/東映配給/2月23日より丸の内TOEI他にて公開 http://www.sougennoisu.jp/