2013→2014 年末年始の過ごし方ガイド【郊外編】

羽生PAに江戸の町が出現!? 鬼平江戸処オープン!

 東北自動車道(上り線)羽生PAに江戸の町並みを再現した「鬼平江戸処」が開業した。同施設は、池波正太郎の『鬼平犯科帳』の主人公・長谷川平蔵宣以が生きた時代に焦点をあて、日本橋、本所深川、両国広小路といった江戸文化が花を咲かせた江戸の風景を空気感とともに表現。建物から小物に至るまで、細部にこだわることで、リアルに江戸を演出している。日本橋大通りには、小説に出てくる盗賊に押し入られた老舗の大店が軒を連ね、そこを歩くだけで「鬼平」の世界感を体感。外観はエイジングという技法により、柱の刀傷や雨水のシミ、壁の汚れ、鉄柱のサビ、小石の苔などを再現。ずっとそこに人々が暮らしていたかのような、生き生きとした町の息吹が感じられる。
 店内には、フードコートと売店を合わせて9つの店舗があり、小説世界のメニューを提供するとともに、ここでしか買えない、オリジナル商品を販売。フードコートは「鬼平」ファンにはおなじみの「五鉄」をはじめ、平蔵が贔屓にしたそば屋「本所さなだや」ほか、小説に登場する店が連なる。しかも、それらの店のメニューは人形町の「玉ひで」や神田の「神田まつや」といった日本を代表する老舗や名店が監修をつとめるなど、時代考証と味に徹底的にこだわった。店内には、物売りの声や自然の音、祭り太鼓など季節の音が流れ、朝夕夜のライティングとともに江戸情緒をさらに演出。密偵たちの合図“つなぎ”が町並みや店内にさりげなく仕込まれているなど、「鬼平」ファンがワクワクする仕掛けも。帰省や旅行のついでだけではなく、わざわざ足を運ぶ価値がある味と江戸時代にタイムスリップしたような楽しさが体験できる。

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