今年は”桜”と”金魚”が競演! 『江戸桜ルネッサンス&夜桜うたげ』

 アートアクアリウムという独自の分野を確立させた木村英智氏の最新展覧会が日本橋で開催される。光のアートと金魚の競演で多くの人を魅了した木村氏。今回は“花見”というテーマに挑戦。本物の桜の花は一輪も用いずに、満開の桜を五感で堪能できる、まったく新しい花見体験となる。
 本展では江戸時代の日本橋の歌舞伎者の屋敷で開催される花見をモチーフに、日本の美意識を斬新な演出の数々で表現。なかでも、江戸切子のグラス約1000個でできた高さ約2.5m、直径約4mの巨大“江戸切子シャンデリア”と、桜錦や桜琉金など、桜にちなんだ品種の金魚が泳ぐ“サクラリウム”からなる複合作品『江戸桜リウム』は壮観。照明演出により桜色に染まる江戸切子シャンデリアとサクラリウムは、豪華絢爛でありながらも、桜ならではの幻想的ではかない美しさを堪能できる。
 他にも、江戸切子の技を使って制作した精巧な硝子の桜の花びら1000枚とプロジェクトマッピングを使った映像で、桜吹雪を演出する『江戸切子の桜吹雪』や、桜柄の見事な着物をを集めて“桜並木”のように展示した『着物が織り成す桜並木』、日本橋と関係の深い京都と三重の伝統工芸品による『影絵によるお花見』など、心奪われるインスタレーションが揃う。
 19時からは、ドリンクを片手に展示作品を楽しむことができる『夜桜うたげ』がスタート。選りすぐりの日本酒と一緒に、日本の美意識にゆっくりと浸ってみてはいかが。

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『江戸桜ルネッサンス&夜桜うたげ』
【期間】3月7日(金)〜30日(日)11〜23時(最終入場22時30分)※江戸桜ルネッサンスは19時まで、夜桜うたげは19時から【会場】日本橋三井ホール(日本橋・コレド室町5F)【料金】当日1000円