見逃し厳禁の舞台『朝日のような夕日をつれて 2014』

 紀伊國屋ホール開場50年記念公演となるKOKAMI@network『朝日のような夕日をつれて 2014』の上演が7月31日から始まった。

 同作は劇作家・演出家の鴻上尚史が主宰した第三舞台の旗揚げ作品で、劇団の節目節目に上演を重ねてきた代表作中の代表作。今回は17年ぶりの上演となる。

 物語は新しいおもちゃを開発する立花トーイのお話とベケットの『ゴドーを待ちながら』をモチーフとしたお話が入り乱れ展開する。

 舞台上は「小劇場ブーム」を牽引した作品とあって、恐ろしいまでの台詞の量を早口で発し続け、そして踊る。最近の風景しか知らない若いファンには逆に新鮮に映るかもしれない。古くからのファンの中には第三舞台の解散でしばらく、いや、もう『朝日—』は見られないのでは…と思っていたファンも多い。そんな見逃し厳禁の作品だ。8月24日まで同所で。以降、大阪、福岡でも上演される。