『この国の空』ゲスト登壇予定 完成披露試写会に15組30名

【日時】7月16日(木)18時30分〜【会場】ニッショーホール(虎ノ門)

 芥川賞作家・高井有一による谷崎潤一郎賞受賞作を、『ヴァイブレータ』『共喰い』など数々の作品で男と女のえぐ味とロマンチシズムを見事に表現した、日本を代表する脚本家・荒井晴彦が18年ぶりに自ら映画化。閉塞感と死の恐怖、不安に押しつぶされそうになる日々の中、若い女と妻子ある男が互いに求め合っていく姿を描く、人間ドラマ。

 主人公・里子役に二階堂ふみ。戦争という極限状態のなか「結婚もできないまま、死んでいくのだろうか」という不安と同時に、覚悟を決めて傍にいた妻子ある男・市毛との許されぬ恋に突き進む心の葛藤を見事に体現する。若い里子の命の輝きに引かれ、情熱的に求める男・市毛役に長谷川博己。他、工藤夕貴、富田靖子、石橋蓮司、奥田瑛二ら豪華実力派俳優が脇をかためる。戦時下の激しい空襲と飢餓が迫る恐怖のなかを生きる人々を丹念に描いた人間ドラマ。里子が朗読する、戦後を代表する女流詩人茨木のり子の詩『わたしが一番きれいだったとき』が、現代人の心に深い余韻を残す。

 8月8日よりテアトル新宿他にて公開。