巨人から4人目 高木投手が野球賭博関与を告白

 巨人は8日、東京都千代田区の読売新聞東京本社で会見し、高木京介投手(26)が野球賭博に関与していた疑いがあるとして、日本野球機構(NPB)の熊崎勝彦コミッショナーに告発すると発表した。今回の新たな賭博関与を受けて、渡辺恒雄最高顧問、白石興二郎オーナー、桃井恒和会長が引責辞任、高木投手を8日付で謹慎処分とすることを決定した。

 球団によると、週刊文春から高木投手の野球賭博への関与を示唆する取材があったことから、3月1日から調査を開始。当初は「名前を貸していただけ」と否定していたが、8日になって関与を認めたという。

 9日には東京・大手町の球団事務所で高木投手が謝罪会見を開いた。

 2015年の10月に福田聡志、笠原将生元投手らによる野球賭博が発覚してから約5カ月。「最初に福田さんの野球賭博が発覚したことで、すごくびくびくしていた」高木投手のもとに胴元との仲介役とされる男性が訪れ、「君は大丈夫だから」といって安心させたという。その後も「不安なら一度話し合いをしよう」と持ちかけ、2人は東京・新宿で落ち合って「高木京は笠原に賭博の名義貸しをしていた」ということで口裏を合わせた。高木投手は「僕はそこで安心してしまい、大丈夫だと思ってしまった」という。

 しかし賭博への関与について週刊誌の取材が入ったことから日に日に精神的に追い詰められ、今月7日に妻や両親と家族会議の末、「(球団に)本当の真実をしゃべる」と決意したという。
 仲介役とされる男性については「最初はいい人だと思ったが、今はすごく怖い、恐ろしい人だと思う」と語った。