難敵・前田を下した清水が世界王者・扇久保に対戦要求【1・27修斗】

清水(右)が逆転KO勝ち(撮影・三村諒)
清水が右フックで前田を粉砕

 プロフェッショナル修斗公式戦「SHOOTO 30th ANNIVERSARY TOUR 開幕戦」(1月27日、東京・後楽園ホール)で前田吉朗と清水清隆のトレーニングパートナー同士による禁断の一戦が行われ、清水が1R4分37秒、KOで勝利を収めた。

 練習仲間ということ以外にも、ともに元キング・オブ・パンクラシストという共通点を持つ2人であり、今後の修斗フライ級のタイトル戦線を占うという意味でも見どころ満載のカードだった。

 試合は遠い間合いからパンチ、ミドルを放っていく前田に対し、清水もパンチを振って積極的に前へ。フライ級らしいスピーディーな攻防が展開される。

 清水が前へ出たところに前田のカウンターパンチがヒット。清水がヒザをつくと、前田は一気に打ち合いに持ち込み飛びヒザを放ったところに清水のカウンターの右フックが炸裂。
互いに対戦を誓い合った扇久保(左)と清水は1枚の写真に収まった(撮影・三村諒)
扇久保も「5月にやりましょう」と快諾

 ばったり倒れた前田に清水がパウンドに鉄槌の連打を浴びせたところでレフェリーが試合を止めた。

 清水は試合後のリングに世界フライ級王者の扇久保博正を招き入れると「天下を取り損ねた男、よく上がってきたな」とRIZINで堀口恭司に敗れた扇久保を挑発したかと思いきや、「お前に面白いことを一つ言ってやる…よろしくお願いします」と一転、謙虚に王座挑戦をアピール。扇久保も「清水選手、5月にやりましょう」と応じた。
強烈なパウンドを落とす斎藤(撮影・三村諒)
斎藤裕が世界王者の貫禄でKO勝ち

 修斗世界フェザー級王者の斎藤裕はドイツフェザー級王者マーカス・ヘルドを相手に世界王者の貫禄を見せ、2R1分39秒、KOで勝利を収めた。

 斎藤は試合開始早々にヘルドを組み止めテイクダウンに成功すると上のポジションをキープしパウンドを落としていく。

 極めの強さに自信を持つヘルドは下からラバーガードの体勢から三角絞めを狙うが、斎藤は一度離れて体勢を立て直す余裕を見せ、主導権は渡さない。再び上を取ってヒジを落とすなど着実にヘルドを削っていく。斎藤は2Rもパンチから組み止めテイクダウンに成功するとサイドポジションをがっちりキープ。ヒジを落とし続けたところでレフェリーが試合を止めた。
序盤は好勝負の予感が漂った阪本(左)と山本だったが…(撮影・三村諒)
修斗初参戦のGRACHAN王者・阪本洋平は相手の負傷でTKO勝ち

 修斗初参戦となった現GRACHANフェザー級王者・阪本洋平がフェザー級世界3位の山本健斗デリカットに1R3分6秒、TKOで勝利を収めた。

 試合は1R開始早々から山本がロー、ミドル、ハイと左のキックを蹴り分けキックを主体に攻め込んで行く。阪本はキックをもらいながらもじりじりと間合いを詰め反撃のチャンスをうかがう展開となった。しかし山本が左のインローを放った際にもともとテーピングをしていた左足を痛め、悲痛な叫びとともに倒れこんでしまう。ここで阪本が一気にパウンドをまとめたところでセコンドがバトンを投げ入れ、阪本のTKO勝ちとなった。

 阪本は試合後のマイクで「今日負けたらやめようと思ったけど、まだもうちょっと続けろってことだと思うので、もう1回頑張ろうと思います」と話した。
田上(左)のしなやかなミドルキック(撮影・三村諒)
アマ修斗ストロー級優勝の田上こゆるがデビュー戦で判定勝ち

 昨秋の全日本アマチュア修斗選手権のストロー級優勝者の田上こゆるがこの日プロデビュー戦を迎えた。16歳の田上に対し、相手の牧ヶ谷篤は39歳。

 シュートボクシング出身の田上は威力抜群のキックとパンチで牧ヶ谷を攻め込むがプロのキャリアで勝る牧ヶ谷はその蹴り足をつかんでテイクダウンを狙う。躍動感あふれる動きで足を抜いて脱出する田上だったが、牧ヶ谷はしつこく蹴り足をつかむ動きを繰り返す。

 田上は全日本の決勝で勝負を決めた飛びヒザを繰り出すが、それに合わせて牧ヶ谷がタックルにきたため、頭の上を飛び越えてしまう。2Rはヒザ蹴り、ローキックで攻め込むが、ダウンを奪うことはできず試合は判定に。

 2人が20-18、1人が20-17と圧倒したが、なかなか自分の形に持ち込めず、田上にとってはほろ苦いデビュー戦となった。
プロフェッショナル修斗公式戦「SHOOTO 30th ANNIVERSARY TOUR 開幕戦」(1月27日、東京・後楽園ホール)

◆オープニングファイト第1試合44kg契約 キッズ・ジュニア修斗3分1R
◯中池武寛(パラエストラ小岩)(1R2分22秒、アームバー)中山陽心(心技館)●

◆オープニングファイト第2試合トライアウトルール 女子50kg契約 女子3分2R
◯杉本 恵(AACC)(判定3-0=20-18×3)木越めぐみ(SHOOTO GYM K'z FACTORY)●

◆第1試合 ストロー級5分2R
●牧ヶ谷篤(和術慧舟會群馬支部)(判定0-3=18-20、18-20、17-20)田上こゆる(BLOWS)◯

◆第2試合 バンタム級女子5分2R
●セラ(PUREBRED)(判定0-3=17-20、16-20、18-20)チェルシー(リバーサルジム立川ALPHA)◯

◆第3試合 バンタム級5分3R
●金物屋の秀(SHOOTO GYM K'z FACTORY)(判定0-3=28-30、27-30、27-30)齋藤 翼(総合格闘技津田沼道場)◯

◆第4試合 ストロー級5分3R
◯黒澤亮平(パラエストラ松戸)(2R3分32秒、スリーパーホールド)児玉勇也(とらの子レスリングクラブ/トイカツ道場)●

◆第5試合 フェザー級5分3R
◯仲山貴志(総合格闘技津田沼道場)(1R2分16秒、スリーパーホールド)青井 人(BLOWS)●

◆第6試合 バンタム級5分3R
◯魚井フルスイング(和術慧舟會HEARTS)(判定3-0=30-28、30-28、30-27)藤井伸樹(ALLIANCE)●

◆第7試合 ライト級5分3R
◯川名雄生(Y&K MMA ACADEMY)(判定3-0=29-28、30-28、30-27)岡野裕城(マッハ道場)●

◆第8試合 フェザー級 3回戦5分3R
●山本健斗デリカット(総合格闘技道場コブラ会)(1R3分6秒、TKO)阪本洋平(T-BLOOD)◯

◆第9試合 フェザー級5分3R
◯斎藤 裕(パラエストラ小岩)(2R1分39秒、KO)マーカス・ヘルド(GERMAN TOP TEAM)●

◆セミファイナル 第10試合 フライ級5分3R
●前田吉朗(パンクラス大阪稲垣組)(1R4分37秒、KO)清水清隆(TRIBE TOKYO M.M.A)◯

◆メインイベント 第11試合 環太平洋チャンピオンシップバンタム級5分3R
●祖根寿麻(ZOOMER)(1R4分58秒、KO)岡田 遼(パラエストラ千葉)〇