吉岡ビギンが前王者・晃貴から4つのダウンを奪い圧勝【3・28 Krush.112】

晃貴(左)も右ローで吉岡を追い込んだ(撮影・堀田真央人)
吉岡(右)の右ストレートに晃貴の顔がゆがむ(撮影・堀田真央人)

晃貴は右ローで吉岡を追い込んだが…


 ラウンド間のインターバルを経ても晃貴の右わき腹のダメージは深刻なまま。しかし2Rに入ると晃貴は吉岡の左足に攻撃の的を絞り、右ロー、そしてヒザを太ももに打ち込み反撃。吉岡の左足がみるみる赤くはれ上がる。

 しかし吉岡は左ボディーからの右フック。これに晃貴は右わき腹を押さえ、またもダウン。しかし立ち上がると再び右ローで吉岡を削っていく。

 3Rになると吉岡の左足のダメージも明らか。左の蹴りが出なくなるが、後がない晃貴がローから前に出るところで、吉岡がカウンターの右ストレート。晃貴はこの試合4度目のダウンを喫してしまう。

 立ち上がって4度のダウンを奪われているようには見えない勢いでパンチを繰り出す晃貴だったが、吉岡もパンチで応戦。

 ともに倒しきることはできず試合は判定となったが、ジャッジ3者とも30-23の大差で吉岡がK-1グループ2連勝。元王者の晃貴を破り、バンタム級のトップ戦線に躍り出た。