猿田の準備万端っぷりにのび太「不安になってきました」【Road to ONE】

猿田洋祐

「“順風満帆で来てる奴に負けたくねえ”という気持ちはあった」


 会見後の囲み取材で猿田は改めて「ONEに出た時に日本人対決は難しいという気持ちがあった。このタイミングでずっとやりたかった選手との試合が日本でできるのはうれしい。5年前だったらそんなに注目されなかったと思う。この5年で修斗の王者になって、ONEの王者になったことで注目されるようになった。その成長が自分の中でうれしいという気持ちはある」などと自分にとってのこの試合の重みを語った。

 内藤については「同じようにアマ修斗からプロシューターになって、新人王になって、修斗王者、ONE王者になった。同じタイトルは獲得しているが、それまでの道のりは全然違う。デビューは自分のほうが早いが、勝ったり負けたりという選手から上がってきて、のび太選手は連勝でONEの王者にまで上がってきた選手。それを見てうらやましいという気持ちや自分もああなりたいと思って、追いかけていつか対戦して勝ってやろうという気持ちがあった。自分は格闘技をずっと続けてはいるが、一時的にやめた時期もあるし、ケガで3年くらいまともにできない時期もあった。仕事と格闘技を両立してきた時期もあった。好きだから続けてきたが、はっきり言って“連勝で順風満帆で来てる奴に負けたくねえ”という気持ちはあった」などと反骨心も見せた。

 試合については「(ポイントは)打撃だと思う。のび太選手も組み付きを狙っていると思うが、スタンドから始まって打撃の攻防でどっちが先に入るかとか間合いといったタックルに入る前の攻防が重要かなと思っている」「今まで積み上げてきたもので真っ向勝負をして、どっちが強いか決めてやろうという気持ちが強い。うまくきれいに勝とうとは思っていない。あの戦い方から逃げずに戦って、競り勝ってやろうと思っている。競り勝つ自信もある」と意気込んだ。

 また今回はプロの大会では珍しい当日計量で行われるのだが「不安だったので、先週に一度体重をリミットまで落として、5分3Rの実戦形式のスパーリングをやって試した。そこで少し不安はなくなったかなと思う」と万全の態勢で臨む。