五輪銀メダリストの太田忍がMMAデビュー戦に自信「作戦を遂行できたらほぼ負けない」【RIZIN.26】

大晦日に所英男を相手にMMAデビュー戦に臨む太田忍(©RIZIN FF)

所英男戦に向け打投極すべてで高いレベルで練習


「RIZIN.26」(12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の前々日会見が12月29日、オンラインで行われた。

 今大会で所英男(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)を相手にプロ格闘家としてデビューを果たすリオ五輪男子レスリング銀メダリストの太田忍(フリー)は「作戦を遂行できたら負ける確率はほぼないと思っている」と勝利への自信を見せた。

 今回がMMAデビュー戦であることから「調子がいいかどうかは分からない」と言いつつも「レスリングは当日計量だが、今回は前日計量なのでスムーズに体重も落とせている」と仕上がりは順調なよう。当日は65~66kgが一番動けるということで5~6kgほどリカバリーするという。

 所属はフリーだが現在の練習環境はKRAZY BEEの田村一聖のコーチのもと、グラップリングは青木真也、打撃もボクシングのコーチに師事するなど各分野で高いレベルで練習を積む太田。レスリングの選手がMMAに転向するにあたり最もネックとなる打撃についても「始めてまだまだだが、打撃で倒すとしたらというイメージはあるし、自分がフィニッシュするというイメージもある」と自信を見せた。

「太田忍がMMAに順応できているところを見せられれば」


 レスリング選手の投げの強さは一つの武器。そして豪快な投げはプロとしての“魅せる”という部分では大きなアピールポイントなのだが太田は「投げを受けてダウンするような間抜けな選手っているんですか? 投げでダウンさせるという確率は低いと思っている。頭から落とせるような、相手にダメージを与えられるような体勢となれば、最善の選択はするが」と必要以上に「投げ」にこだわることはせず「魅せる試合というよりは勝ちに徹する」としつつも、その中で「今回は太田忍がMMAに順応できているかというような試合を見せられればいいと思っている」と話した。

 対戦相手の所については「トップ選手。僕も負けるつもりはないが、挑戦するという強い気持ちで勝ちに行く。作戦をしっかり遂行できれば負ける確率はないと思っているが、寝技に関してはスペシャリストですし、所選手の作戦に僕がはまってしまえば、負けることもある」と警戒した。
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