今すぐ読みたい話題の本 文学界のニューウェーブ「推し」VS「マッチングアプリ」

『オルタネート』 【著者】加藤シゲアキ【発行】新潮社【定価】本体1650円+税
「推し」といえばジャニーズ事務所に所属し、アイドルと並行して執筆活動を行うのが「NEWS」の加藤シゲアキだ。3年ぶりに執筆した長編小説『オルタネート』(新潮社)は、第164回直木三十五賞にノミネートされたことでも大きな話題を呼んだ。こちらは惜しくも受賞を逃したが、引き続き2021年本屋大賞、第42回吉川英治文学新人賞の候補作品に選出されたことが発表されている。

 すでに累計発行部数13万部を突破している『オルタネート』は、高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須となった世界の高校を舞台にした青春小説だ。

 相次ぐ選出に、加藤本人も「直木賞、本屋大賞に続いて、吉川英治文学新人賞にまで候補にしていただけたこと、大変嬉しく思っております」と喜びのコメントを寄せている。注目の選考結果は吉川英治文学新人賞が3月2日、本屋大賞が4月14日に発表。どこまで部数を伸ばすか目が離せない。
文学界のニューウェーブ「推し」VS「マッチングアプリ」
『推し、燃ゆ』
【著者】宇佐美りん【発行】河出書房新社【定価】本体1400円+税
『オルタネート』
【著者】加藤シゲアキ【発行】新潮社【定価】本体1650円+税
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