田村淳「母ちゃんから受け継いだ使命感ある」他界した母を書いたノンフィクション出版でイベント

 田村淳が、昨年8月にがん闘病の末に他界した母・久仁子さんのことを書いたノンフィクション『母ちゃんのフラフープ』(ブックマン社)の発売、9日、オンライントークイベントを行った。

 母ちゃんとの死別に向き合って書いた本。発売1週間にして重版になった。

「母ちゃんとお別れしたときはものすごく苦しかった、僕も初めての経験だったので」と、田村。「本を出すにあたって今までの思い出を振り返らないといけない。(物語を)紡いでいくなかで、自分が母ちゃんとの死別にきちんと向き合えているわけじゃないんだな、だけど早くこの本を完成させて、死について話すのが苦手な日本人に、母ちゃんが言っていた「死ぬことを語ることは生きることにつながるんだ」ということを伝えられたらいいなと思った。母ちゃんから受け継いだ使命感みたいなのもありつつ、苦しみながら書いた」

 

 イベントでは、母からの申し伝え事項や、母の行動から分かった自分に向けられていた視線などについて語るとともに、4歳の娘に伝えてあるという自身の葬式のプランまで明かしたほか、死について、もしくは「どう生きたいのか」ということをもっと話すべきだと熱弁した。

 重いテーマだが「明るい気持ちで読んでいただきたい」と、田村。「死の話なのでポジティブに変換できない方も多いと思います。読んでもらったらわかりますが、ただただ悲しい物語ではない。人間として生きるうえでこういうメッセージを伝えておくと、生きている側、見送った側は気持ちも晴れやかになる。そういうきっかけになればと出した本。ぜひ手に取って読んでほしい」と、アピールした。

 この日のイベントのMCは、昨年、ロンドンブーツ3号を襲名したニブンノゴ!森本英樹が務めた。

 イベントの様子は、SHIBUYA TSUTAYA公式YouTubeチャンネル「シブツタChannel」でも見られる。

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