井上芳雄「僕の王子役の集大成」最新主演舞台『首切り王子と愚かな女』が開幕


 井上演じるトル王子はある日、伊藤演じる娘ヴィリと出会い、死を恐れない彼女に興味を持ち、召使いに取り立てる。王子の周りで働くことになったヴィリは、王子の孤独、そして野心や愛憎、陰謀が渦巻く人間たちを見て……。

  井上と伊藤が「一番格闘しあえるシチュエーションを選んだ」と、蓬莱。物語のなかでヴィリはぽんぽんとものを言いい、ぶつかりながらも王子との距離を縮めていく。

 伊藤は「舞台は4年ぶりなので、ちょっとシンプルに吐きそう」だと明かしつつも、「とても大切だし大好きな作品なのでたくさんの方に見ていただきたいし、こういったご時世だし時代だからお客さんに届いてほしいので頑張ります」と、意気込んだ。

 若村は、井上演じる王子の母親を演じる。本作について「ファンタジーというには深くて、今の時代を反映している」とし、「首切りだろうが王子は王子、ある意味、可哀そうな王子なんです。(井上は)舞台(での稽古)に来てからスーパースターパワーを出しています。沙莉ちゃんは生きているエネルギーを感じさせてくれるヒロインで、生命体が舞台の上を走り回っていて、チャーミング。毎日2人をみてほっこりしています」と、微笑んだ。