川越老舗和菓子屋龜屋によるLGBTQ啓発の取組み【6月はプライド月間】

 しかしながら、オリンピック開催県である埼玉県が県内企業を対象に行なったアンケートによると「性的指向等に関わるハラスメントについて社内規定に記載」が3割程度「的指向・性自認に関して相談できる窓口の設置」が2割台半ばとLGBTQ +の取組みが普及していない。

 今年3月に、川越の老舗和菓子屋である龜屋は、同性結婚式を始めた最明寺で開催された「Saitama Rainbow Pride2021」で多様性を尊重し LGBTQを啓発する意味合いを込めて、薔薇を彩った6色の上生菓子『開花 ―bloom―』を販売した。その後も、地元のLGBTQ団体「レインボーさいたまの会」と連携し、プライド月間に合わせて、各店舗においてLGBTQ啓発リーフレットの設置のほか、加盟する川越ロータリークラブの勉強会でLGBTQの取組みを紹介するなど、積極的な情報発信を行っている。

 また対外的な取組みに限らず、現在、従業員向けにも同性等のパートナーを家族と同じ扱いにする就業規則の改定を行う予定。龜屋専務取締役の山﨑淳紀氏は「愛に性別は関係ありません。全ての人が川越から幸せになってもらい、和菓子屋としてもそれを支えて行きたい」と語ります。コロナ禍で明るい話題が少ない観光地川越。老舗和菓子屋の多様性を尊重した取組みに注目が集まりそうだ。

龜屋
【住所】本店:埼玉県川越市仲町4-3
【営業時間】10:00~17:00
【URL】https://www.koedo-kameya.com
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