ユニークな多様性の祭典「パラリンピック見どころ総まとめ」【競技編】

パラ界の新たなエースに注目(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

パラでも卓球は強い!日本勢の活躍に期待

 幅広い障がいの選手が参加し、バラエティーに富んだ工夫が見られるのが、卓球。車いす、立位、知的障がいと大きく3つのカテゴリーに分かれ、細かなクラスは全部で11に上る。両腕を欠損した選手はラケットを口にくわえてプレーしたり、足に障がいを持つ選手は杖を使ってプレーしたりするなど、さまざまな創意工夫でコートに立てるのが魅力で、パラリンピックならではの人間の可能性を感じさせる競技のひとつ。パラリンピックでは個人戦と団地戦が行われ、クラスの異なる選手が組むこともある団体戦では、互いの強みを発揮し、弱みをカバーするコンビネーションが必要となる。日本勢では男子シングルスのクラス9、岩渕幸洋がメダル候補。初出場のリオ大会では予選敗退を喫したものの、その後、戦績を伸ばし、現在、世界ランキング3位。東京大会では日本選手団の旗手にも選ばれた「若きエース」が、初のメダルを目指し躍動する。

 そのほか、女子シングルのクラス11で初出場する古川佳奈美の活躍にも注目。