ノンスタ石田の絵本の読み聞かせは「ハード」? TSUTAYAえほん大賞発表で絵本愛 制作意欲も

絵本出版に意欲?

 全国のTSUTAYA、蔦屋書店の児童書の担当者が選ぶ『第2回 TSUTAYAえほん大賞』の受賞作品の発表と授賞式が29日、都内で行われ、お笑いコンビ・NON STYLEの石田明も出席、プレゼンターを務めた。

 双子のパパ芸人で子育てのために仕事を調整していることで知られる石田は、MCを務めたピン芸人のタケトに呼びこまれると、ものすごいスピードでダッシュして登壇。ハロウィーンのためにリビングの飾り付けを控えていると落ち着かない様子ではあったが、絵本にまつわるエピソードや思いをシェアした。

 絵本が好きだという石田。「絵本は、そこまで描き切っていないことが多く、空白がある。そこをパパがどれだけ埋めるか。アレンジできるところがたくさんあるから好きなんです。ただ、僕が読むと、どんどんどんどん楽しくなって、めちゃくちゃ長くなってしまうんです」

 ちなみに、どんな読み方をしているのかと聞かれると、「いや、もう、めちゃくちゃハードですよ。(読み聞かせのアレンジで)探しに行くぞ!って、本を置いて走り出したりします(笑)。コロナ禍の運動不足も解消します」 

 お気に入りの絵本は、「だるまさん」三部作で、子どもに頼まれて定期的に読むという。また、自身が帯を書いた絵本『きつねのぱんとねこのぱん』は、「今の若者にも読んでほしい。結構、壁にぶちあたった時、自分には才能がないと思ってしまいがちなところがあるじゃないですか。でも、向こうも同じことを思っていたのねって。M-1に必死なころに読みたかった。きっと穏やかにやれた」と笑った。

大賞『パンどろぼうvsにせパンどろぼう』(KADOKAWA)の作者、柴田ケイコ氏

 受賞作品は、10位からトップまで作品名を読み上げて発表。大賞は『パンどろぼうvsにせパンどろぼう』(柴田ケイコ、KADOKAWA)、新人賞は『ぼくらのまちにおいでよ』(大桃洋祐、小学館)だった。

 絵本好きだけに、石田は新人賞を含めた受賞作を全部読んで発表に臨み、受賞作品が発表されるたびに、感想を交えて短くコメント。なかには次の順位発表が始まってもコメントが続くほど感銘を受けたものもあったようだった。

 全ての受賞作品の発表を終え、石田は「すごい楽しい作品が増えていて子どもたちにも見せたい絵本がいっぱいありました……あのね、僕、友達が絵本を書いているんですよ。キングコングの西野ってやつがね。あいつがおるから絵本は書かんとこうと思っていたんですけど、書きたくなりました。楽しませ方ってこんなに多岐に広がっているんだと改めて知れたので、すごくいい機会になりました。来年はゲストをしつつ、作者として(授賞式に)参加したい」と意気込んでいた。

『TSUTAYAえほん大賞』は、全国の、TSUTAYAと蔦屋書店の児童書に関わる担当者が自分の子どもに読み継ぎたい、語り継いでいきたい絵本を、直近1年間(2020年8月1日~2021年7月31日)に出版されたものの中から選出するもの。同賞には、50年後も読まれている作品をTSUTAYAで育てていくという願いも込められている。

 TSUTAYA、蔦屋書店の店舗では、受賞作品を集めたコーナーを作るなど、大々的に展開する。

 

 

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