町田啓太 KEITA MACHIDA  The Original ―― 月刊EXILE

町田啓太が出演するフジテレビ木曜劇場「SUPER RICH」が放送中。本作は、ベンチャー企業の破天荒な女性社長を主人公に幸せのカタチ=“スーパーリッチ”を追い求めるキャリアウーマンの、ジェットコースターのような波瀾万丈な半生を描く完全オリジナルドラマ。今回は、今作の見所や魅力を聞いたインタビューとともに大ボリュームの撮り下ろしを敢行した。

SC_photography_KEI OGATA(No.02)   styling_Eiji Ishikawa(TABLE ROCK.STUDIO)   hair&make_KOHEY   text_Ayano Hoshino   edit_Keisuke Kamei 《ドルチェ&ガッバーナ》のジャケット¥418,000、ニット¥123,200、 パンツ¥135,300、ブーツ¥236,500、ネックレス¥138,600 (すべてドルチェ&ガッバーナ ジャパン)

─新ドラマ「SUPER RICH」に出演されますが、まずオファーが来たときの率直な感想をお聞かせください。

原作もののドラマが多い昨今において今作は珍しくオリジナルストーリーということで、まずそこに魅力を感じましたし、すごくチャレンジングなドラマに参加させてもらえる機会をいただけて純粋にうれしかったです。「SUPER RICH」というタイトルではあるんですけれど、お金というよりは人の幸せの価値観を描いていくという内容にも魅力を感じ、どんな風に物語が展開していくんだろうなとすごくワクワクしました。

─原作ものとオリジナルでの臨み方の違いなどはありますか?

オリジナルは例題がないので難しさを感じる部分は多いんですが、自由度があるぶん、スタッフの方や共演者の方たちと一から作り上げていくという作業がまた新たに挑戦しているなという感じがして新鮮で楽しいですね。もちろん原作ものは原作ものでよさもありますし、僕自身、たくさんやらせていただいているのでもちろん楽しい部分もたくさんあります。

─改めて町田さんが今回演じる役どころについて教えていただけますか?

僕が演じる宮村空は、スタートアップ企業の役員であり、江口のりこさん演じる氷河衛の右腕といいますか、秘書的な動きもするようなキャラクターで、衛さんのことを尊敬し、すごく忠誠心のある人物なんですけれど、彼がなぜそこにいるのかも描かれ、ドラマのポイントにもなっているんです。

─空の動向から目が離せないですね。

空に対してもそうなんですが、いろんな事件が起こったり、展開がかなり目まぐるしく動いていくので、おのずと目が離せないと思います。このドラマは、スタートアップ企業のお話で、溌剌とした社員たちがどう未来を切り拓いていくのか、自問自答しながら成長していく姿が描かれています。例えば、主人公の衛だったら、女性であることや結婚や家族など、仕事と家庭とプライベートを両立させながら、どういった風なライフスタイルを送ればいいのか、そういう年代だからこそ生まれてくる自分の幸せというものがどこにあるのかというところを視聴者の皆さんも一緒に見て楽しんでいただけるんじゃないかと思います。

─また今作で赤楚さんとの再共演も話題になっていますが、撮影に臨む前に相談などはされたんですか?

このお話をいただいて最初の本読みのときに久しぶりに会ったんですけれど、そのときに「また一緒だね」とふたりで盛り上がりましたね。赤楚君と一度ガッツリ共演させていただいて、密になって作品を作っていたので安心感がありますし、僕自身、赤楚君のことを人としても俳優としても信頼しているので、またこうして新たな物語を一緒に作れるのはすごく光栄です。

─撮影中のエピソード、裏話があれば教えてください。

とにかく江口さんが優しくて穏やかな方で、現場の雰囲気やお芝居をしやすい空気感を作ってくださるんです。経験もたくさんある方なので、お芝居の面でも引っ張ってくださって、すごくありがたいなと思っていますし、僕も役と同じく尊敬の念を持って接しさせていただいています。ドラマの撮影と並行して、スケジュールが詰まっていて前日ほとんど寝られなかったときがあったんですけど、朝、江口さんにお会いしたときに『おはようございます』って挨拶をしたら、『今日、大丈夫? 疲れてる? 寝られてる?』って、何も言っていないのに変化に気付いて、気遣ってくださってすごいなと思いました。

─ところで、町田さんは今回社長の右腕的な役柄ですが、ご自身が実際になるとしたら社長と秘書どちらがいいですか?

僕は間違いなく上に立つ人間じゃないので、どちらかを選ぶのであれば秘書ですね。学生のころとかは好意でよく(リーダー的な役を)任せてもらえたりすることもあったんですけれど、やっていてすごく空回りするので(笑)。一緒になって何かを作っていったりとか、やっていくほうが僕には合ってるんじゃないかと思いますし、そこはお芝居にも通じるところがあると思います。

─もし、社長に理不尽なことを言われたとして、ことを荒立てないために我慢しますか?

自分を苦しめる必要はないかなと思うので、それはないです。まずそこで何でだろう? 違うなと思ったら、純粋に質問してみたりとか、逆にこういうほうがいいんじゃないですかと提案をしてみたり、言い方は考えますけど、ディスカッションはしなきゃいけないと思いますね。

─また、普段生活をしているなかで誰かと価値観が違うなと思う瞬間はありますか?

もちろんそれはあります。そもそも同じ人間じゃないので、自分の価値観を押しつけるのはあまり好きじゃないですし、逆にそれを僕にやられると苦しくなってしまうので、基本的には全員違った価値観でいいという考えが僕のなかにあるんですけど、目指す方向が一緒とか、こういうものが好きだったりとか、方向性が合ってさえいたらそこはあまり関係ないんじゃないかと思いますね。違いは違いで感じてはいますけど、逆にお互いの違う価値観が相乗効果となってプラスαでいいものが生まれたらベストなんじゃないかと思います。

─今作は人の幸せの価値観を描いていくドラマということで、町田さんが幸せを感じるのはどんなときですか?

些細なことでいったらたくさんありますよ。美味しいごはんを食べて幸せだなとか思いますし、いろんな仕事に挑戦できるのも幸せだなと思いますし、大変だけど、あ~これって幸せだなって思うことがあります。そうやって自分自身で思うこともあれば、ほかの方からもらえたりすることもありますし。この感覚素敵だなって思うことも多々あり、日々のなかで大小、幸せだなと感じる瞬間はたくさんありますね。

─海外の町田さんファンも今作の放送を待ち望んでいると思いますが、日本のみならず海外でも活動を応援していただけることについてはいかがですか?

そういうお声をいただくことが最近多くて、不思議な感覚で少しフワフワしている部分もあるのですが(笑)、素直にうれしいですね。もうひとつうれしいのが、昔から応援してくださっている方とか、家族もそうですし、日本のファンの方が海外のファンの方と一緒に楽しめるのがうれしいと言ってくださって。文化も言語も違いますけど、何か作品を通して共感できたりとか、共有できるんだなと思うと希望が持てるといいますか、もっと頑張らなくちゃいけないなと思います。

─今回町田さんが演じられる役は忠犬系男子とのことですが。

発表されたときに初めて聞いて、あっそういう言い方があるのか、宣伝方法を考えるのって大変だろうな、こういう言葉を見つけられて、すごいなと思いましたね(笑)。

─実際ご自身は何系男子だと思いますか?

なんだろう。特に何もの系でもない男子。枠に囚われることを窮屈に感じてしまう人間でもあるので、あんまりそういうところは考えないなと思って。…すみません…よくわかんない感じで(笑)。

─ちなみに忠犬系男子度は何%?

そういう風に思ってもらえるようなキャラクターを咀嚼してお伝えする言い方だと思うんですけど、自分をないがしろにしてまで誰かに忠誠を尽くすというのはちょっとないかもしれないですね。あっでも、忠誠心はないですけど、何かに対して思うことだったりとか尊敬する気持ちはすごくあります。

─最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします。

これからますます展開もしてきてますし、今回登場人物たちも多いので、それぞれの価値観、感性というものがより濃く見えてくると思います。きっと自分に近い考えを持っているキャラクターがいると思うので、ぜひご自身と共通しているところを探しながら、物語の行く末を楽しく見守って、見届けていただけたらと思います。

 

 

DRAMA information
フジテレビ木曜劇場「SUPER RICH」
毎週木曜夜10:00放送
出演/江口のりこ、赤楚衛二、町田啓太、菅野莉央、板垣瑞生、
嘉島 陸、野々村はなの、茅島みずき、矢本悠馬、志田未来、
中村ゆり、戸次重幸、美保 純、古田新太、松嶋菜々子 ほか
主題歌/優里
脚本/溝井英一デービス 音楽/fox capture plan
プロデューサー/金城綾香、栗原彩乃
演出/三橋利行、平野 眞、相沢秀幸、阿部雅和
制作・著作/フジテレビ 第一制作部

 

月刊EXILE ( http://www.exilemagazine.jp/ )12月号より

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