“キックの荒鷲”藤原敏男が天心vs武尊戦を語る。「総合的に言ったら那須川君のほうが上。でも勝負の行方は分からない」

藤原敏男氏

「僕はガッツさんともやりたかった」とかつての自分を振り返る

 難しいと思われた夢の対決が実現したことについては「それは選手としては最高にうれしいでしょうね」と語る。そして「僕もボクシングの西城戦はやりましたけど、その後、ガッツ石松とはいろいろごたごたがあった。結局流れてしまったけど、僕はガッツさんともやりたかった」と明かした。

 これは1974年に、キックボクシングに転向したボクシングの元WBA世界フェザー級王者・西城正三と藤原が対戦し、藤原がTKO勝ちを収めた時の話。試合後にガッツ石松が「キックボクシングはシャモのケンカ」などと発言し、これを聞いた藤原が石松への挑戦を表明したが対戦は実現しなかった。

 藤原氏は「あれがあってガッツさんと仲良くなった。あの人も栃木の人なんで心が豊かですから、過去の遺恨なんて“あの時は悪かったな、藤原君”で終わっちゃった。僕も流して“ガッツさん飲もうか”って差しつ差されつして飲んで、笑い話ですね。お互い若かったし」などと当時を振り返った。そして「僕も現役のころはお酒も女も全部やめていたからね(笑)。現役の時は練習も技を考えるのも何事も一生懸命。2人も引退したら大いに飲めばいい(笑)」と話した。

 なおこの日発表された「帰ってきた藤原祭」では藤原氏はプロレスラーの藤原喜明、キックボクサーの藤原国崇と組んでキックボクサーの藤原あらし、藤原康平、プロレスラーの藤原秀旺と6人タッグで対戦。また現KNOCK OUTプロデューサーの宮田充氏がリングアナを務めることも合わせて発表された。囲み取材に同席していた宮田氏は那須川vs武尊戦については予想通り「ノーコメントで」とのことだった。

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