那須川天心のRISEラストマッチは令和版「巨人の星」。父は対戦相手の風音についた!【RISE】

この日は静かに闘志を燃やした印象の風音

那須川代表が星一徹なら天心は星飛雄馬!?

 往年のスポコン漫画「巨人の星」になぞらえると那須川の父親でTEPPEN GYM代表の那須川弘幸氏が星一徹で那須川は星飛雄馬といったところか。

 風音は那須川会長が自分のセコンドに就くことについては「最初から就いてくれると言ってくださっているので。僕は那須川会長の弟子なので、那須川会長のやり方、那須川会長の戦い方で天心選手をおもっくそ倒してやろうかなと思っています」とこちらはさしずめ伴宙太かアームストロング・オズマといったところ。そして「誰よりも(那須川の)弱点も強いところも知っているのは会長だと思う。試合が決まるかもというところから、そういう話は聞いている」とすでに那須川の弱点・攻略法については伝授されているもよう。

 これに那須川は「やってみろ。特に気にはしていない。申し訳ないが今回の試合もそうですが、僕の中では6月が大勝負。そこにすべてをかける。それの通過点に過ぎない」と絶対的な自信を見せる。そして「今回は原点に戻るというか、今までは“試合”をし過ぎていた。今回と次は“競技”をするのをやめようと思っている。破壊というか常に攻めなきゃなと思っている。ちょっと守りに入っていた気がする。戦っていてかっこいいのは勝ちに徹するということより、がむしゃらに前に出て泥臭い感じでも何が何でも勝つという気持ちが大事なのかと思う。そういうことをやろうと思う」と“父親超え”と並ぶテーマも掲げた。

 那須川の“通過点発言”に風音は「ちょっと腹が立ったというか、なめるなよと思いました。無傷で6月に行けると思うなよと思いました。思いっきり初黒星をつけて、送り込んだろかなと思います」と反発した。

「RISE ELDORADO 2022~Tenshin Nasukawa RISE Finalmatch」(4月2日、国立代々木競技場 第一体育館)
〈2月9日発表のカード〉
◆那須川天心 RISE Final Match バンタム級(-55kg)3分3R延長1R
那須川天心(TARGET/Cygames/RISE WORLD SERIES 2019 -58kg級王者)vs 風 音(TEAM TEPPEN/RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント優勝)

◆ライト級(-63kg)3分3R延長1R
白鳥大珠(TEAM TEPPEN/同級1位、RISE WORLD SERIES 2019 -61kg級王者)vs 秀 樹(新宿レフティージム/同級2位、K-1 REVOLUTION FINAL -65㎏級世界王者)
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