光と背景・平野美宇【アフロスポーツ プロの瞬撮】

 スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。

撮影/文章:森田直樹 (2022年1月28日 卓球 全日本選手権 女子 シングルス)
全日本選手権では準々決勝までたくさんのコートで試合が行われていたが、
準々決勝以降では会場の真ん中に3コート、準決勝からは2コートになる。
 
会場の真ん中にコートができると綺麗な光が選手に当たりとても綺麗な写真が撮影できる。
しかし背景や光を活かしやすいのはたくさんのコートで試合をしている時だ。
コートは会場の端に作られているので綺麗な光は当たらないが光の当たり方、背景をこだわることによって選手の格好良さを引き立てることができる。
 
この日は5回戦が行われた。
狙いだった平野選手の試合が行われるコートは会場の端。
綺麗な写真を撮影するために、諦め光の当たり方、背景を観察する。
背景に余計なものが入らないように望遠レンズを使用する。
 
真横からの光が少しでも顔に当たる瞬間を撮影したくレシーブの瞬間を狙った。
背景が黒く落ち、真横から光が当たることにより写真が重たい雰囲気になり一球に対する緊張感を写真に写すことができた。
 
背景や光を活かすことで選手の格好良さがより引き立つ。
スポーツ写真を撮影するうえでとても重要な要素のひとつだ。
 
 
■カメラマンプロフィル
撮影:森田直樹
1993年、奈良県生まれ。2014年、ビジュアルアーツ専門学校・大阪卒業後アフロに入社。
4年間のスタジオアシスタントを経て2018年よりアフロスポーツ所属。
スポーツ選手の心情を追い、選手たちの努力、成長や挫折、感動を写真で表現することを目指す。
スポーツ撮影を中心にポートレイトなどジャンルを問わず活動中。
アフロスポーツ

1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。

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