優大と銀次朗の「重岡兄弟」が「同日に同一階級で揃って世界王者」という史上初の快挙に挑む【3150FIGHT vol.5】

兄の重岡優大(右)と弟の銀次朗

 プロボクシングの元3階級制覇王者の亀田興毅氏がプロデュースするボクシングイベント「3150FIGHT」の東京での初開催となる「3150FIGHT vol.5~東京を殴りにいこうか!~」(4月16日、東京・国立代々木競技場第二体育館)のメインカードが3月7日に発表された。

 1月大会で初の世界挑戦を果たすも無念の無効試合となった重岡銀次朗(ワタナベ)とその兄・優大(ワタナベ)の「重岡兄弟」が揃って世界戦に臨むこととなった。兄弟が同日に同一階級で世界王者になれば史上初の快挙となる。

 銀次朗は1月に「IBF世界ミニマム級タイトルマッチ」で王者ダニエル・バラダレス(メキシコ)に挑戦したが、3R途中で起こったバッティングでバラダレスが試合続行不可能となり無効試合に。陣営はIBFにバラダレスとの再戦を希望していたのだが、バラダレスはIBFに左鼓膜穿孔の診断書を提出したことから、今回、再戦のプランは消滅。「IBF世界ミニマム級暫定王座決定戦」で同級3位のレネ・マーク・クアルト(フィリピン)と対戦することとなった。銀次朗は同級4位。

 クアルトはプロ戦績26戦21勝(12KO)3敗2分。WBOオリエンタルミニマム級王座と第27代IBF世界ミニマム級王座を獲得している。

 この日行われた会見には亀田氏と重岡兄弟が登壇。

 亀田氏は「再戦に動いたが、バラダレスのケガの具合とか団体の問題で実現しなかったが、とにかく世界タイトル戦を開催することができるので、次の試合で銀次朗が世界王者になる瞬間を見ていただければ」と無念の表情も、暫定とはいえ世界戦を実現できたことについては前向きな姿勢を見せた。

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