「チームとしま」発足 オールとしまで豊島区を盛り上げへ 区制90周年の企業実行委員会を継承・発展

豊島区の高際みゆき区長

 豊島区を盛り上げる新しいプラットフォーム「チームとしま」が発足、15日、そのスタートとなるファウンダーズミーティングが同区内で行われた。同チームの発足によって、区は区内の企業や団体と区民のつながりをより強化するとともに仲間の輪を広げて、「OUR TEAM」で社会課題の解決を目指す。それによって「誇りや愛着を抱ける」まちづくりをしていくという。

「チームとしま」は同区の区制90周年を機に発足した企業実行委員会で形成された企業のつながりを、100周年に向け、改めて継承し発展させることを目的としたプラットフォーム。区は「行政も困りごとや悩み、こんなことを言っていいのかなというものをさらけ出す場にしていきたい。そこに企業さんがコミットしていただければ、豊島区にしかない新しい取り組みやビジネスが生まれていくんじゃないかと思う」と期待を寄せる。その例として、ふるさと納税の取り組みや、部活動における顧問や指導者不足問題を挙げ、区内のスポーツチームと組むことで解決できる可能性を示した。


 豊島区の高際みゆき区長はスピーチで「今はもう、1つの部署で解決できる課題なんてない」と強調、「世の中にあるいろいろなまちづくりの課題、福祉の課題、教育の課題、行政だけでは解決できない。足すじゃなくて掛ける、誰と組むか、誰に入ってもらうかで広がっていく。それも区庁舎の会議室に来てもらうのではなく、こうした民間企業の場所で掛け算がどんどん広がっていくのだろうなと思います。行政だけだったら100しかできないことが1000になり、1万になる可能性があると感じました」と期待を寄せた。

「チームとしま」は、来月6月下旬から2カ月に1度ミーティングの機会を設けるとともに、部会を作ることも考えている。