地震、飛行機の衝突炎上事故等にはお見舞いの気持ちを。 若干注目度が落ちた自民党の裏金問題はしっかりウオッチ

炎上した日航機(写真:Aviation Wire/アフロ)

滑走路上で2機が衝突。なぜこんなことが…?

 1月2日に羽田空港で起きた日本航空516便と海上保安庁機の衝突炎上事故は、海上保安庁機が石川県に支援物資を運ぶために離陸しようとしていたとあって、なんともいえないやるせなさを感じさせた。事故は着陸直後の日航機と滑走路上で離陸の準備をしていた海上保安庁機が衝突。日航機の乗員乗客379人は全員脱出したものの、海上保安庁機は搭乗していた6人のうち5人が死亡し、機長1人が重傷を負った。事故の原因については調査中。海上保安庁側の機長は離陸の許可を得た上で滑走路に進入したと証言しているようなのだが、公表された両機と管制塔との交信記録によれば、管制官は滑走路に入る直前の停止位置までの進行指示しか出していないとのことで、両者の見解は食い違っている。

 事故後、報道番組では元管制官や元機長といった識者がそれぞれの見地から事故原因を探っているのだが、その多くは「なぜこんなことが起こったのか?」という言葉に行き着いている印象だ。

性加害スキャンダルで松本人志が活動休止

 そして、1月8日にはダウンタウンの松本人志が芸能活動を休止することを所属先の吉本興業が発表した。これは「週刊文春」が昨年末の12月27日に発売した1月4・11日合併号で松本の性加害スキャンダルを報道したことが発端。2015年の飲み会の際の松本からの「性加害」を女性側が告発したものなのだが、その女性を呼び出したとされる、お笑いコンビ「スピードワゴン」の小沢一敬が文春の直撃に「僕からは何も言えない」と答えたことからSNS上でもさまざまな憶測が飛ぶことに。その後、週刊女性PRIMEが女性から感謝の言葉が贈られているLINEのスクショの存在を報じると、松本が「とうとう出たね。。。」と自身のXにポストするなどの動きの中、「裁判に注力したい」との理由で松本本人が活動休止を決めた。今後、この問題は法廷に持ち込まれることになるのだろうが、果たしてどういった罪状で誰を訴えるのか? どちらにしても長い期間を費やすことが予想されることから、松本は実質的には引退になるのではと懸念されている。

忘れちゃいけない自民党の裏金問題

 年末から年始にかけてこういった大きな問題が起こり、若干注目度が下がっているのが自民党の安倍派を中心とした裏金問題。しかし東京地検特捜部は関係者の事情聴取を進めるなど粛々と捜査を継続し、7日には安倍派の衆議院議員・池田佳隆容疑者と政策秘書の柿沼和宏容疑者を逮捕。通常国会が1月26日に召集され、国会期間中は議員には不逮捕特権があることから捜査は難航することが予想されるが、こちらの問題は国民がしっかりとウオッチしていく事が必要だ。

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