YOON SAN-HAが初のソロコンサート「何も考えずに楽しんで、盛り上がって」韓国の人気グループ ASTROのメンバー


 新曲の初披露もあった。
英語詞のLosing My Mind」は、「愛する人を失い、自分自身も失いそうになるという歌詞と歌に集中して聴いてください」と言うピアノ1本の伴奏で切々と歌うバラードは、徐々にバンドの音が重なっていき、ドラマチックな盛り上がりを見せる。「AROHAに聴かせたかった。“願い”という歌詞もあるので、絶対に歌いたかったんです」と、この曲に対する熱い想いも語ってくれた。本編最後に熱唱する姿を見せたのも新曲「Rain Down on me」。そしてアンコールを『SANiGHT』の原点ともいえるポール・キムのカバー曲「ねぇ」で楽しく盛り上げると、リズムに合わせて揺れるペンライトを見ながら「キレイ」とつぶやき、「AROHAのおかげで、本当に幸せです!」と大きな声で感謝を伝えると、全方向に手を振り笑顔でステージを降りて行った。

 ユンサナの甘く澄んだ歌声と意外性に富んだアレンジで高く評価されている映像コンテンツ『SANiGHT』。それをライブという形で昇華させ、小さな会場でファンと一緒に会話と音楽を楽しめるウェルメイドな公演となった。来場者にはYOON SAN-HAからのメッセージカードプレゼントと、サプライズで本人によるお見送り会も行われ、YOON SAN-HAの家を訪れたような心地よさがあった。タイトルに「#1」とあるが、今後も続くことを期待したい。

取材・文/坂本ゆかり