LDHの型破りなガールズユニット f5ve、個性がさく裂するアルバムで存在感「トンチキソングって言われたことも(笑)」

アウェイだと思ったロンドンで f5ve コール

ーー基本的に活動は海外ベースで、リアクションも世界各地から。コメントをいただける方のお国柄も大きそうですが、海外からの反応で、改めてf5veというグループのカッコよさだったりすごさを実感したことはありますか?

MIYUU:去年の冬にロンドンに行かせてもらったときですね。f5veはSNS上では活発に活動しているけど、実際に応援してくれる皆さんの前に出ていくことがあまりなくて、そういった意味では、ようやくファンの皆さんに会える!っていう状況でした。ただ、ロンドンに行くのは初めて。イベント出演を発表した時のリアクションも英語のコメントのほうが日本語よりも多い感じではあったんですが、実際のところはどうなんだろう?って。正直アウェイだろうなって。だからバックステージで、みんなで盛り上げようねって話したんですけど、出る直前に「f5ve!f5ve!」って声がすごくて。パフォーマンス中は音楽が聞こえないぐらいでした。日本語が分からないのに日本語で一生懸命歌ってくれたり踊ってくれたりして、f5veが皆さんに認められ始められているのを実感できた瞬間でした。あのライブを経験して、もっと皆さんに会いに行くべきだなって感じました。

ーー日本でもイベントに出演し始めていますが、日本では?

MIYUU:日本でのライブにはE-girlsやiScreamを知っている方もいらっしゃるので新鮮なメンバーの姿を見ていただいているのかなと思います。海外からわざわざ来てくれる方もいるし、旅行で来ていて私たちがイベントするからって足を運んでくれる方もいますよ!

ーーうれしいですね! そういえば、アーティストにもf5veに夢中になっている方がいますよね……例えば、同じLDH JAPANに所属するPSYCHIC FEVERの剣さんとか(笑)。

KAEDE:たくさん、本当にたくさん「Underground」のTikTokをやってくれています。剣くんが「Underground」のパラパラの部分を気に入ってくれて、彼がライブで行く場所場所で動画を録ってあげてくれたり、単独公演のソロコーナーをパラパラコーナーにしてくれていたり……私たちも知らないところで沢山盛り上げてくれて。私たちは、それを見て、やらないとって始めたところもあったり(笑)。

f5veで手に入れた新しい表現

ーーその剣さんは先ほどお話に出た「Magic Clock」のミュージックビデオにも登場して(笑)。さて、ここまでのお話のなかで、f5veで「新しい自分を見つけられた」とかそれに似たフレーズが何度か登場しました。それぞれどんな新しい自分を見つけられましたか? 少し踏み込んで聞かせてくれませんか?

MIYUU:いろいろな表現の仕方です。それこそマイクを持ったのはf5veが初めてですし、今までやってきたことをいい意味で否定された感じ。もちろん前の経験があるからこそ今の表現があるんですけど。私には日本特有の《かわいい》のイメージが固定しちゃってたような部分があって、言葉にするの難しいんですけど、例えば……変な顔?(笑)。自分ではいつもだったらNG!って言うものを出してみると予想以上にクールだって言ってもらえて、それならもっとオーバーに表現してみようって。全く違う自分で楽しいですし面白いなって。

ーーその変な顔?出して見ようと思ったのには何か理由がありますか?

MIYUU:きっかけになったのはプロデューサーのBloodPop®やアメリカのチームです。これを見た方がいい、こういう人を見てインスピレーションもらった方がいいって、常にいろんな映像を私たちに共有してくれます。ポップスターと言われる方たちがする表現からインスピレーションをもらい、自分でやってみる。新しい自分を開拓できた感じはあります。

SAYAKA:私も表現。体で表現するのは得意ですが、表情での表現だったりとかは今もあんまり。……すごく苦手意識があって。そこをf5veでしごかれている感じがあります。

RURI:私は歌です。今までは力強い感じの歌い方で、それが好きだったんですけど、f5veの楽曲はかわいらしいというか……もうちょっとエアリーな感じでってディレクションしていただくことが多くて。挑戦してみると、意外と悪くないなって(笑)。レコーディングの際に発見した新しい自分です。MIYUUちゃんも言ってたように、自分も以前は、この歌い方が自分だと決めてた部分があったんですが殻を破れたんです。f5veの楽曲にはこの声がいいって心地いいって納得がいきます。

RUI:私は、ポジティブな自分と自分の好きなものがより明確になったってことです。f5veになっていろんなことに挑戦して、いろんな姿の自分を見て、それを世界中の人たちが褒めてくれて。そうやって高め合っていっていく中で、挑戦や新しい出会いを恐れない心、初めてのことに対するポジティブな好奇心みたいなものが強くなったと思います。あと、自分が好きなこと、私が好きなものはこれだ!ってはっきり言えるようになりました。

ーーKAEDEさんはどうですか、 f5veで見つけた新しい自分?

KAEDE:新しいとはちょっと違うかも知れないですが、これまでSNSなどで発信する時って綺麗な自分しか見せて来なかったところがあって。でも本当は面白いことが大好きだし、常にふざけていたいし、人を笑わせたい。だけど、それを出すことってなかったんです。f5veでは、完璧じゃない、作られていない自分を見せることの楽しさを味わえています。受け入れてもらえるんだ!みたいなのをすごく感じていて。自分のパーソナリティを見せていくのはチャレンジですが、彼女はめっちゃ勇敢だとか、無茶なことやるのはKAEDEだよね!みたいなコメントもあって、そんなキャラクターもついてきました(笑)。