RIP SLYMEがMETROCK2025の幕開け飾る「晴天だろうが曇天だろうが雨が降ろうが俺たちにとって“楽園”」

ヒップホップグループのRIP SLYMEが5月10日野外音楽フェスティバル「METROCK2025」(海の森公園、5月10・11日)に出演し、肩の力が抜けたパフォーマンスで2日間に渡るフェスの幕開けを飾った。
先月4日に、オリジナルメンバーで1年間限定で活動を再開することを発表。今月6日に開催された野外フェス「JAPAN JAM」で初パフォーマンスを披露している。この日は10時25分からのステージで「METROCK2025」の幕開けとなるステージ。霧雨や時に強めの雨粒も落ちてくる天候でレインコートが手放せない、あいにくの天候にも関わらず、多くのファンがステージに集まった。
DJ FUMIYAがDJブースに着き「RIP SLYME IS BACK!」の声とビートが響くと、「STEPPER’S DELIGHT(2025 VER.)」で他メンバーが登場。RYO-Zが「こぶさたしております、RIP SLYMEです!」と改めて挨拶すると、オーディエンスが体を揺らしはじめた。

ライブは、短くはなかったインターバルを少しも感じさせないリラックスした雰囲気で進行。RYO-Zが笑みを浮かべて「皆さんつながってもらってもよろしいでしょうか?」と繰り出したのはグループを象徴する楽曲のひとつ「JOINT」で、ステージエリアは一気に熱を帯び、笑顔であふれた。
改めて、DJ FUMIYAは「RIP SLYME 帰ってきました!」と挨拶すると「SAY! HO!」とオーディエンスと息を合わせれば、PESは「ヤアヤアヤアヤアヤアー!皆さん調子はどうですかー!楽しんでいきましょう。SAY………HO!」と溜めてコール&レスポンスした。
オーディエンスのホー!が消えたのを見計らって挨拶を始めたのはSU。「あはは、こんにちわぁ」と始めるとステージ前には笑い声が広がり、「……古い学校のリーダーズです」と真裏でパフォーマンスを始めた新しい学校のリーダーズを引き合いに挨拶が続くと笑い声はちょっと大きめに。「……こちらに雨の日なのに集まっていただきありがとうございます」
ILMARIも「5人で帰ってきました、SAY HO!」とコンパクトに挨拶。RYO-Zは「いいホー!ですね」。そして「新曲だー!」と、2025年のRIP SLYMEらしさが反映されたパーティーチューンとも言えそうな新曲「どON」をパフォーマンスし、オーディエンスを沸かせた。

そこからライブはRIP SLYMEの5人でのパフォーマンスを待ちわびていたファンを歓喜させ続ける構成。「FUNKASTIC」の冒頭で会場は大きな歓声をあげ、「JUMP」ではオーディエンスとさながらジャンプ対決。「俺の方が、私の方がまだまだ高くジャンプ出来るという方! 高い高いジャンプで、最後の最後までお付き合いいただきたい!」と、飛び続けた。
メンバー同様、肩の力を抜いてリラックスしたオーディエンスを前に、RYO-Zは「今日は早くからありがとうございます。俺なら新しい学校(のリーダーズを)選んでるかもしれないですけど、このステージを選び、我々も 8 年ぶりにこういうステージに帰ってこれました」とかみしめるようにトーク。「晴天だろうが曇天だろうが雨が降ろうが俺たちにとって“楽園”だー!」と続けると、「楽園ベイベー」。自然と体が揺れるビートに小気味いい個性的な4種のラップが重なり、DJ FUMIYAのスクラッチも冴えた。
ラストは「METROCK、今日始まったばっかりですけど、今日の夜も明日の夜も最高のアツい夜になりますように」と、「熱帯夜」でステージを締めくくった。
「METROCK2025」には2日間でのべ4万人が来場。DAY1には、THE ORAL CIGARETTES、離婚伝説、WEST.、O4 Limited Sazabys、go!go!vanillas、おいしくるメロンパン、新しい学校のリーダーズらが出演した。
ABEMAでは、5月17日に『メトロック2025 アベマ拡大版スペシャル!DAY1』、18日に『メトロック2025 アベマ拡大版スペシャル!DAY2』を放送する。11~21時。