力石政法がKO率100%のヌニェスに判定負けで王座獲得ならず。「取りあえずやり切った。今後については何とも言えない」

力石のいいパンチがヌニェスをとらえる場面が何度もあったのだが「いいボディーも入ってたんですけど、顔色もそんなに変えずに勇敢に前に来た。すごい素晴らしい選手だなって、やっている時にちょっとリスペクトを感じちゃいました」と語った。
そして「世界の壁は高いなと思いますね。世界チャンピオンって特別なもの。もっと精神的にも強くないと。実力だけがあっても精神的にも強くないと。本当にみんな命をかけてやっているんで、世界チャンピオンを目指しているような人たちは。僕はいつも試合前は緊張しないんですけど、今回はぶっちゃけ緊張しちゃって。相手が相手だったので軽い恐怖心みたいなものがあった。いざ試合が始まったらそういう恐怖心とかは無くなったんですけど、試合前までは自分に負けちゃったなとちょっと反省しています」と反省の弁。
今後については「やれることはやれたかと思っている。今後についてはちょっと控えたいなと思います。取りあえずやり切ってるんで、続けるとも今は言えないですね。移籍して日本で世界戦を組んでもらって、最高の環境でやらせてもらったのに泥を塗ってしまったんで、なんとも言えないです。また世界を目指すとも言えないですし、とりあえずまた頑張ろうっていう気持ちにも今はなれないんで。今やれることはやったんで、ちょっとなんとも言えないです」と語るにとどめた。
兄・矢吹正道との兄弟同時世界王者という夢は果たせなかった。これについては力石は「兄は世界チャンピオンに死に物狂いでなって、僕は負けちゃった。兄はもう3回も世界王者になっていて、僕だけ1回もなれてなくて足を引っ張って申し訳ないなという気持ちでいっぱいです」と語った。