三代目JSB「スタジアムで会おう」8度目のドームツアーを大阪で完遂!

バンドメンバーがゆったりとしたBGMを生演奏で響かせる中、MCに入る。まず今市が「大阪の皆さん盛り上がってますかー!」と叫んで会場を盛り上げる。5月から始まったツアーはあっという間だったと振り返り、この日まで支えてくれたサポートダンサーとミュージシャン、スタッフに拍手を送った。そして「集まってくれた人への感謝の気持ちを届けながら、自分達自身この日を噛み締めてラストまで突っ走ろうと思います。よろしくお願いします!」と伝え、山下へパス。山下もコール&レスポンスで盛り上げた後「暑いね!でももう空調マックスなんだよ、これ!ビックリだよね!ということは皆さんの熱気がすごいからです!」と讃える。10月の長居スタジアム公演にも触れ、「まだ暑いと思うんで、その日まで体力つけといてください!今セットリストの打ち合わせしてるんだけども、24時間ライブになりそうなんで!」とまさかの報告。もちろんそれは未定だが、それくらいするという意気込みは十分に感じた。岩田はアリーナ、スタンドと煽り、なぜかメンバーも1人ずつ煽っていく。この時間を自由に楽しんでいる岩田は「大阪お待たせしました。不安にさせてごめんね。ずっとお前のこと考えてたから」と言い、黄色い歓声が上がる。最後はハイテンションに「最高の夏を駆け抜けようぜー!」と伝え、メンバーに「チャラいな!」「情緒不安定すぎる!」とツッコまれていた。ELLYは男子と女子に分けてのコール&レスポンスを行った後、「僕ら三代目 J SOUL BROTHERSはライブが一番大切な場所なんですけど、ファイナルまで怪我なく健康に迎えられて嬉しい」と感謝を伝える。ELLYもスタジアム公演は何時間やればいいか分からないと言い「何時間やればいいですか?」と客席に尋ねると「24時間!」と声が返ってきて、山下は「どっちが先に倒れるかだね!」と答えた。NAOTOは「大阪の皆さん!……会いたかったぜ」と挨拶から大盛り上がり。メンバーによるとこの日が一番ハマったらしく、NAOTOも「気持ちいいー!」と喜ぶ。そしてこのツアーは新しいことをやってきたと話し、「挑戦を止めない三代目、最高だよね。それについてきてくれるMATEもマジで最高!」と感謝する。その一例としてNAOTOはこのツアーで王冠を被って踊ってきたが、マジで難しかったとのこと。最後に「閉国まで楽しんでくれますか!」と伝えて盛り上げた。続けて小林は「(MC)長くない?」とツッコみ、「それだけ楽しいってことか。今日のライブは今日しかないので、今までツアーやってきましたが一番のKINGDOMを一緒に創ってくれますか?」と問いかけ「ありがとう。楽しんでってください!」とスマートに締めた。ラストはØMI。配信で見ている人にも向けて「誰一人置いていくことなく、最後までしっかり繋いでいきましょう。準備はいいですか?」と伝え、コール&レスポンスを行い「最後まで特別な日にしましょう」と伝えて、「TONIGHT」に入った。
センチメンタルな2人の歌声と滑らかかつ指先まで熱がこもったダンスは、1人1人の寂しさを抱きしめていくように見える。そしてここからはボーカル2人とダンサー1人が主となるパフォーマンスで楽曲を届けていく。NAOTOがタバコを咥えながら踊った「Eemy.meeny.miny.moe!」で色気を見せれば、山下は女性ダンサーと大人なストーリーを想像させる「You got my mind」を届ける。ボーカル2人はあえてダンスと楽曲の世界観を引き立たせる歌い方に徹しているように感じ、そこには15年目のクリエイティブとコンビネーションのレベルの高さも同時に感じた。ELLYは「俺の番が来た」と言わんばかりの熱を持って、サブステージに移動しながら「Honey」を情感たっぷりに歌い踊る。小林は「花火〜線香花火」をソロやサポートダンサーのEXPG生とドラマチックに表現し、岩田は自身の主演ドラマ主題歌でもある「What is Your Secret?」。触れたくても触れられないような複雑な心情を我々の心にも訴えかける。このパートの最後は新曲「New Page」。明日に向けて優しく背中を押すナンバーで、ライブではサビで会場は手を横に振って一体感が高まる。途中ØMIが何かしらのミスをして今市が「珍しいな!」と驚く場面も。ただそれもライブの醍醐味と変え、会場を盛り上げたのは、さすがだった。
CGアニメーション映像を挟んで、各メンバーのソロの時間へ。ハット被った今市が「TUXEDO」でクールに魅せれば、岩田は灼熱のサマービーチチューンが「TORICO」でアゲる。山下は重厚さと爽やかさを併せたEDMサウンドで前向きな歌詞を届ける「I Can Do It」、NAOTOは「カワウソちっちゃかったなー」とツッコんでから、文字通りポップだけどどこか掴み所もない「Popcorn」で楽しませ、ELLYはライブへのストイックさが伝わる「Double Play」で熱く引き締めた。小林の「SCARLET」はその一挙手一投足に相変わらず説得力があり、大型モニターに視線を預ける隙がないほどステージを見てしまう。最後はØMIが「この曲が欲しかったんだろ?」と「CHAIN BREAKER」を投下。心を縛る鎖を壊して己を解き放つ貫通力のあるナンバーを届けた。