奥渋に草津の老舗旅館の伝統受け継ぐ「寅の子かき氷」が期間限定で登場! 近江の抹茶、みたらし、 さつまいもと黒蜜などこだわりのラインアップ

近江の抹茶のかき氷。1700円。税込み。

 奥渋に、ひと夏だけのかき氷店「寅の子かき氷 -toranoko shaved ice-」が登場、こだわりのかき氷で、真夏の渋谷を歩く人たちに涼を届けている。

 滋賀・草津の老舗料亭「双葉館 魚寅楼」の想いを受け継ぐ、“一夏だけの伝統氷菓店”は、奥渋の人気居酒屋店「ミチナキミチ」で、同店のランチタイムに営業を始めた。

 提供されるのは、和の素材と滋賀の風土をテーマに開発されたかき氷だ。「近江の抹茶のかき氷」「みたらしのかき氷」「さつまいもと黒蜜のかき氷」「黒蜜ときなこのかき氷」「いちごのかき氷」「マンゴーかき氷」の6種があり、オーダーすると、温かいほうじ茶と塩昆布と一緒に提供される。

 ラインアップのなかでも「近江の抹茶のかき氷」は滋賀県の味を楽しめる逸品だ。滋賀の茶畑で育った抹茶を主役にした宇治抹茶とのブレンド、こだわりの削り方で吹けば飛んでしまいそうなほどふわふわに盛られた氷、てっぺんには滋賀産の黒豆の甘煮が乗っている。奥行きのある抹茶の味わいと程よい苦味、そして甘味が、ひとさじごとに涼しさを運ぶ。

滋賀産の黒豆の甘煮

「みたらしのかき氷」もまた滋賀を感じられるかき氷だ。みたらしは、滋賀県で天然醸造された本格醤油を使っていて醤油のうま味と香りを生かしている。海苔とあられがまぶされているのは、料亭がルーツのかき氷ゆえだ。やさしいみたらしの香りとあじわいと、氷のコンビネーションは絶妙で、ひとさじ、そしてまたひとさじと消えていく。

さつまいもと黒蜜のかき氷。1700円。税込み。

 自然な甘味の定番でありながら、進化し続けているさつまいも。寅の子でもベストなマッチングでかき氷を作った。「さつまいもと黒蜜のかき氷」はやさしい甘さを最後まで味わえるかき氷だ。ふわふわの氷のうえには、紅はるかを使ったさつまいもソースと、沖縄の黒糖を使った黒蜜が回しかけられている。うまく食べ進めていくと、もちもちとした白玉も登場。最後まで食べ進めて、トッピングのサツマイモのチップスをさじでわって口に運ぶと、想像したパリパリの食感が広がった。かき氷は時間をかけて食べるというよりも溶け切る前に味わうのがポイントではあるものの、食感の変化を楽しめるのもまた、料亭のアプローチが生きているところといえそうだ。

サツマイモのソースとくと蜜が相まって……

 和の涼を感じられる「黒蜜ときなこのかき氷」はもちろん、「いちごのかき氷」「マンゴーかき氷」といったかき氷の定番であるフルーティーなメニューも揃えた。ひと夏、いろいろなかき氷で涼しさを感じさせてくれそうだ。

 8月31日まで。平日は11~16時、土日祝は11~17時。ラストオーダーは営業時間の30分前。

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