“5人目のビートルズ”!『ブライアン・エプスタイン 世界最高のバンドを育てた男』 を、観た!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
こんにちは、黒田勇樹です。
今週も三栄町LIVE×黒田勇樹プロデュースvol.20「SHINKYO QUEST〜そして真京へ〜」の日替わりゲストさんが続々と発表になっております。
そして、なんとしても面白い作品にしなければという心地良いプレッシャーの中、9月2日の初日に向けて頑張っておりますので、皆さん、ご期待ください。
では今週も始めましょう。

「実在の人物の映画化」は、ハリウッド映画の中でも王道のジャンルのひとつですよね。印象に残っているのは、フェイスブック創設者を描いた「ソーシャルネットワーク」とか、野球の歴史を変えた人物を描いた「マネーボール」最近だったら「アプレンティス ドナルド・トランプの創り方」とかもこの路線ですね。
今回観た作品は5人目のビートルズと呼ばれた、マネージャーでありプロデューサーでもあるブライアン・エプスタインの物語。
酒と薬と性に溺れながら、その全てがビートルズへの愛につながるという、誰もが知っている壮絶な物語。あ、最近の人は、知らないか…そういう人がいて、だから僕達は毎年クリスマスにWar Is Overが聞けるんですよ。
「面白さ」は、大きく分けると“楽しい”「Funny」と“興味深い”「interesting」の2つだと、筆者は思っていて、この作品は「ビートルズを知っている人はFunny」「知らない人はinteresting」という、2面を綺麗にカバーしていて、とても見やすく構成されていました。
まだ、公開前なのでストーリーについては詳しく書きませんが「調べりゃわかる」史実に基づいた内容だったので、この配慮すらいらないのかもしれません。
なんていうんですかね、ビートルズの歴史を「将棋の盤面」とするなら、この物語は「棋士の葛藤」を、描いているとでも言うのでしょうか?
こういう「実在の人物を描く映画」では、珍しい、ウッディアレンとかデッドプールみたいな、メタ的に観客に話しかけてくる演出も、なんというか「ビートルズを世界に知らせたい!」と、思った彼の情熱を比喩する
「伝えるためなら何でもする!!」
と、いう表現になっていて、とても良かったです。
もはや、織田信長を知るには明智光秀、キリストを知るならユダ、ビートルズを知るならエプスタイン。
そのうち、世界史に載る映画なので、是非、皆様ご覧下さい。